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先ほどの番組で・・・
#3の方が回答された、城山三郎原作『落日燃ゆ』(新潮文庫)ですが、私が中学生くらいの頃、民放でドラ... #3の方が回答された、城山三郎原作『落日燃ゆ』(新潮文庫)ですが、私が中学生くらいの頃、民放でドラマ化されていたのを観た記憶がありますし、家には文庫本でなくハードカバーの本(新潮社)があり、ドラマを観る前に本で読んだ記憶があります。詳しくは憶えていないのですが、例えば首相就任時、朝、認証式に向かうため家で軍服に勲章がたくさん付いた服に着替えている時、鏡を見ながら奥さんに向かって「まるで仁丹の宣伝だな。」と冗談を言ってみたり。これは原作にもあったな、と憶えているシーンです。 しかし最も印象に残っているのは、やはりラストシーンの処刑台に行く所です。あちこちで「天皇陛下万歳!」と叫ぶ声が聞こえる中、広田弘毅はこうつぶやきます。「ああ、漫才をやってるな。」刑務官が「閣下、漫才ではありません、万歳です。」という言葉がまるで耳に入らなかったかのように、また「ああ、漫才をやってるな。」と繰り返すシーン。