日本のおかげでエヌビディアは世界一の企業になった…創業2年目の倒産危機を救ったゲーム会社の粋な計らい 大事なのは独自技術ではなく市場の需要であることを知った 日本のゲーム会社からの助け 1995年には、最初のチップを日本のゲーム機メーカーのセガ向けに開発したが、オープンスタンダード仕様を使わずに独自仕様にしたため、うまくいかなかった。その結果、110人いた社員のうち70人をレイオフせざるを得なくなったのだという。 そこで諦めてしまう起業家が多いが、エヌビディアの創業者ジェンスン・フアン氏は諦めなかった。資金を提供したベンチャーキャピタル、サターヒル社のジム・ゲイザー氏も「最初からうまくいく企業などほとんどない。私はこの(エヌビディアの)エンジニアのチームに賭けている」と気にしていなかった。 フアン氏は、セガの副社長だった入交昭一郎氏に連絡し、エヌビディアの開発に間違いがあったことを詫びた。