母になることも難しく、社会における発言力もない。苦しみや悲しみはなかったことにされ、傷だらけになりながらもなお声をあげながら生きる、私たち。 そんな女性たちの姿を描いた小説『夏物語』。今年、世界25ヵ国で翻訳・発行されると、米TIME誌が選ぶ2020年ベスト小説10冊、米New York Timesが選ぶ今年の100冊に選ばれるなど、世界中で絶賛の嵐が巻き起こりました。 今回、その『夏物語』の作者である川上未映子さんと、その英訳版『Breasts and Eggs』を読んで感銘を受けたイタリア人女性、ティツィアナ アランプレセ(FCA ジャパン株式会社 マーケティング本部 本部長)の対談が実現。 世界が案じる日本人女性の生きる社会とその行く末、そして、私たちが未来を少しでも良い方向に変えるためにできることについて、一緒に考えてきました。 世界が驚いた「日本人が生きる今」 『夏物語(英題:B