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会話術
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午後の労働のあと、吉田志穂さんとduennさんの展示『交信』を見に、恵比寿のNADiff a/p/a/r/tへ。資生堂ギャラリーの展示をみてから吉田さんの展示は欠かさず行くようにしているのだけれど、今回はとくに感銘を受けた。duennさんのつくる終わりも始まりもない音は、耳で聴くというよりも身体全体を振動させるような効果があって、スクリーンも音によって微妙にゆれていて、良い意味で頭がクラクラしてよかった。50分以上見てそろそろ一巡したかな?って思ったころに、アンプを揺らしたときの「カシャーン!」みたいな音がして、まだ一周してなかったのかと驚いた。聴き逃しちゃっただけかもしれないけれど。 前回ユミコチバでみた展示の構成も(展示壁の使い方とか動線のつくりかたとか)おもしろかったけど、今回は展示の形式が抜群によかったように思う。空間に音が充満していて、そのなかでぶるぶる揺れるスクリーンに複数の異
帰りのバスまでの待ち時間で書いた、豊田市美術館で開催中の岡崎乾二郎の個展「視覚のカイソウ」で感じたことのメモ(ほんとうにただの備忘録なので箇条書きですが)。展示の感想をブログに残すこと実は極稀なのだけれど、映画にしろ、建築にしろ、文学にしろ、美術にしろ、「いいものをみた」で終わらしてはいけないような気がする作家というのはどのジャンルにもいて、岡崎さんは自分にとってはそういう存在なのかもしれない。謎のモチベーションに突き動かされて『抽象の力』の感想書いたりしたし*1。それにしても、まだまとまっていない、吟味もしていないメモを開示するというのはなんとも恥ずかしいなと思う。 ◯「あかさかみつけ」 ・「あかさかみつけ」が今回の展示の第一目標だった。手のひらサイズの小さなこのオブジェクトが、一定の間隔でおおきな展示室の外周をぐるっと埋め尽くしている。これらはすべておなじかたち(タトリン、そしてカロと
『棒馬考』と題された、エルンスト・ゴンブリッチ(1909 - 2001)によるちょっと変わった論考がある。1951年に発表されたこのテキストは表題の通り「棒馬」について考察したもの、なのだけれど、そもそも棒馬(hobby horse)って何って話だ。棒馬とは文字通り馬を模した棒であり、子供がまたがって遊ぶための遊具のことである。ぼくの幼少期には身の回りになかったけれど、もしかしたら実際に棒馬で遊んだことがある人もいるかもしれない。しかしもちろん、美術史家であるゴンブリッチがたんに遊具の解説をする、ということはありえない。この論考では棒馬という遊具を通して、描写と代替という「表象」(representation)のふたつの側面について、ある事物が何かの代替物になる際のその道筋について、そして造形行為がどういった意味と機能をもつのかについて、論が展開される。 △ 棒馬(hobby horse)
「倉賀野駅前の別棟」を作品ページにアップしました。よろしければご笑覧ください。 www.ohmura-takahiro.com
関西でとった写真③ SDレビューのプレゼンがあった翌日。この日は梅田スカイビル(原広司, 1993)で待ち合わせだった。スカイビルに登るのはこの日がはじめてで、というのも正直にいうと、これまでは外観だけをみて「絶対よくないだろう……」と思い避けていたのだ。ぼくは原さんのスカイビルの初期スケッチがとても好きだったのだけど、学部生のころはじめて実物を見たときにスケッチとの印象が違いすぎて、近くまで行ったものの登るのを止めてしまっていたのだった。しかし実際に登ってみてとても反省した。すごくよかった。食わず嫌いはよくない。 展望台までの道のりは回りくどい。まず片方のビルの足元に入って2階に移動し、ブリッジを経由して反対側のビルに移動する。天空で連結されている2つのビルを地上部でぐるっと半周巡って、エレベーターに入る。このエレベーターは全周ガラスで、上昇していること、地上から離れていることを強く意識
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