エミール・シオランという毛唐が「生誕の災厄」という本を出版したのがいつかは知らないけれども、その内容はとんでもない中二病感に満ち満ちており、あぁこれを多感な青春時代に読んでいたら、まともな人生を送っていなかっただろうな、とおもったことがある。いまもじゅうぶんまともな人生ではないけれども。 生誕の災厄 作者: E.M.シオラン,出口裕弘 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 1976/02/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (11件) を見る そんな「生誕の災厄」のテーマは、いうなれば「人生の最大の不幸は生まれたおちてきたことだ」である。とんでもねぇ不届き発言である。それ母ちゃん読んだら泣くぜ? とおもいますね。 しかし「生まれてきたことが自体がもう超不幸」なんていうのも、なるほどありうるな、とおもったのはマイケル・ギルモア著「心臓を貫か