特集ワイド:今こそ読み返したい、小林秀雄 科学に負けてはいけない－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇橋下現象などにヒントを 深い思考と修辞に満ちた多彩な文体で「批評の神様」と呼ばれた小林秀雄（１９０２〜８３年）。組織を嫌い、専門領域、利害に縛られず、どこまでも自由に言葉を紡いだ。そこには、今まさにこの国に起きている現象を理解し、乗り越えるための「ヒント」がある。【藤原章生】 ■原子力−−「嫌な感じ」 戦後間もない１９４８年、小林は物理学者、湯川秀樹（１９０７〜８１年）にこう語った。＜原子爆弾が落っこったとき（略）非常なショックを受けました。人間も遂（つい）に神を恐れぬことをやり出した＞＜単に戦争の不幸というのではなく、なにか非常に嫌な感じを持った。その後、いろいろ知識を得まして、だんだん嫌な感じが強くなった＞＜どうも現代の科学魂というものには、邪悪を誘う何かがあるように思えます＞＜人間は自分の発明した技術に対して復讐（ふくしゅう）されない自信があるかどうか。それほど強いでしょうか、人間

[dr_kenta]

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＜どうも現代の科学魂というものには、邪悪を誘う何かがあるように思えます＞