社説：被災遺構の保存 慰霊と未来のために - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

東日本大震災から１年がたった。亡くなった方たちを悼み、惨禍の記憶をいつまでも持ち続けたい。そして、この貴重な教訓を未来の人々に伝えたい。 被災したビルや乗り物を保存するかどうかが議論されている。津波の爪痕を残す建物などを、被災のシンボルとして後世に残そうという動きがあるのだ。 ただ、このことには、デリケートな側面がある。地域の人々にとっては悲しい体験と重なり、「震災を思い出してしまう」という人も少なくないためだ。たとえば、宮城県の南三陸町では、被災した防災庁舎を保存する意向を町長が示したが、遺族の反対を受けて解体が決まった。同県石巻市内の公民館屋上に乗り上げた大型観光バスも、モニュメントとして保存を求める意見があったが、地元住民の思いや維持にかかる費用を考えて、今月１０日に撤去された。 一方で、地域の共感が得られるのであれば、保存することに大きな意味があるとする考えもある。たとえば、いわて

[ruger]

悩ましい話だな～，とかねがね思っております。業務的には遺しましょう，というのが筋ですが。