米坂線について「早めに方針を出したい」と話すJR東日本新潟支社の白山弘子支社長=新潟市中央区で2024年9月19日、神崎修一撮影 JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は記者会見で、2022年の豪雨で一部区間で運休が続く米坂線について「不安を感じている住民がいる。早めに方針を出したい」との見通しを示した。ただ復旧に向けた沿線自治体との会議は開催日程が未定。白山支社長は「事務レベルでの打ち合わせは開催されている」と強調し、米坂線の将来像を丁寧に議論する方針を改めて示した。 米坂線は坂町(村上市)―今泉(山形県長井市)間が2年以上運休中。86億円かかる復旧費や利用者減が課題だ。JR東は自治体と復旧に向けた課題を話し合う「復旧検討会議」を設置。これまで3回開催し、バス転換など鉄道以外も含めた四つの運営パターンを提示した。自治体はJRの運営による復旧を強く求めており、議論は平行線をたどっている。