外国からみた日本語の方言

日本語の方言が始めて西洋の文献に登場するのは、17世紀初期のキリシタン文献においてである。ロドリゲス(Joao Rodriguez)著の『日本大文典』(1604)には、「京へ筑紫に坂東さ」という俗諺が紹介されており、また、『日葡辞書』(1603)には、「方言」と記されたことばが400語以上収録されている。 以来、世界の言語学者が日本語の方言について研究しているが、海外の学者にとっては、日本語の方言はいまだに未知の世界である。方言学研究の国際会議に出席すると、そのような印象を受ける。いろいろな人に日本の方言について質問されるが、本稿では、こうした質問を含め、日本語の方言を専門にする外国の言語学者たちが知りたがっていることに回答するかたちで、以下のべてみたい。 �@ 日本の方言はいくつあるか？ 日本の方言の数、分類（つまり、日本で言う方言区画）について尋ねる人は決して少なくない。これは

[mongrelP]

方言と言いつつほとんど別言語に近いのもあるしなー。北欧語族よりはなれてるレベル。

[mori-tahyoue]

あんまり気にしないほうが。

[nosem]

　なぜこの記事が今頃，ホットに？　方言研究者って相対的に少ないですよね＞日本語研究者の中では

[SeiSaguru]

おもしろーい　コネタレベルでは結構色々聞くよなー　ちょっと興味ある　言語学。

[dlit]

というか、方言以外でも海外に知られて（発信されて）いない日本語に関する重要な研究は多いと思う。色んな事情はあれど、海外の論文を読むたびに「もったいない/悔しいなあ」と思うことは多い。

[laislanopira]

キモは『「海外の方言研究者の多くは、個別言語への理解ではなく、「人間の言語そのものを知ること」に関心がある」』のくだり、日本の研究が海外にも資する内容であるにかかわらず日本人向けに発表されていること

[m_yanagisawa]

門外漢だが興味深い。/てっきり日本人による投稿だと思った。驚いた。すばらしい！

[oriono]

「日本の方言研究者の多くは、その研究の最終的目的が「日本語を知ること」にあると考えているようであるが、海外の方言研究者の多くは、個別言語への理解ではなく、「人間の言語そのものを知ること」に関心がある」

[funaki_naoto]

「日本の方言研究者の多くは、その研究の最終的目的が「日本語を知ること」にあると考えているようであるが、海外の方言研究者の多くは、個別言語への理解ではなく、「人間の言語そのものを知ること」に関心がある」

[satoschi]

Ethnologueの日本語族（http://www.ethnologue.com/show_family.asp?subid=90088）も参照。