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第4回 ケアワーカーとしての編集者
気の迷いと偶然で飛び込んだ出版の世界。そこで直面した矛盾と葛藤。マイノリティを支援し社会的な課題... 気の迷いと偶然で飛び込んだ出版の世界。そこで直面した矛盾と葛藤。マイノリティを支援し社会的な課題の解決を目指すことと、商業的に利益を上げることは両立可能か? 毒親もヤフコメ民やアンチフェミニストからのクソリプも飯のタネ。片手で社会的ルールを遵守しつつ、もう一方の手で理不尽な圧には抵抗する。宗教2世、精神疾患当事者、ポリアモリーという特質をそなえた編集者(見習い)による、「我らの狂気を、生き延びる道を教えよ」の叫びが聞こえるエッセイ。 私は本を作る「編集者」という仕事をしている。 といって、編集者の仕事の概要がまたたくまにイメージできる人はそう多くはないだろう。 「編集」という言葉を辞書でひくと、概ねこのようなことが書いてある。「諸種の材料を集め、書物・雑誌・新聞の形にまとめる仕事。また、その仕事をすること」。なるほど、わからない。「本を作る」となるとまずは、原稿を書く、ということが思い浮か