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おそらく、あかりは世界で一番自分が地味なのだろう、と思って生きてきた。 29年間、そう信じて生きてき... おそらく、あかりは世界で一番自分が地味なのだろう、と思って生きてきた。 29年間、そう信じて生きてきた。 会社では目立たぬ営業補佐という役回り、時たま、営業マンのかわりに打ち合わせを任される程度には信頼されているが、仕事ができるか、といえば答えはノーだ。 地味なあかりが、新聞や週刊誌に載ったのは人生のなかで一番輝いている瞬間だった。やっと誰かに必要としてもらえたこと、誰かに注目されたこと。 「私はただ、好きな人の中を見てみたかったんです」 ::: 自分の身体には、本当はいくらの値打ちがあるのだろう、と思った。 自分の担当している営業マン・田岡がどうしても行けない、という古くからのお客様へ書類を届けに行くだけのはずだった。取引先は老舗と言われるメーカーで、旧体制が土台に染み込んだ親族経営の会社だ。そこへ、田岡から頼まれた書類を届け、見積もりを貰い、帰ってくるだけ、それだけのはずだった。 「あ