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ペパン『エイズの起源』(みすず書房、2013) - akihitosuzuki's diary
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ペパン『エイズの起源』(みすず書房、2013) - akihitosuzuki's diary
エイズの歴史を通じて20世紀の医療・疾病のグローバル・ヒストリーを描いた傑作。国際保健衛生学はもち... エイズの歴史を通じて20世紀の医療・疾病のグローバル・ヒストリーを描いた傑作。国際保健衛生学はもちろん、帝国主義と医学・疾病の歴史を中心に歴史学者たちにとっても必読の書物である。来年のセミナーの課題図書の一つにしよう。 大きな特徴は医者が書いた歴史の本であるということである。医者であるから、ウィルスの系統樹や「分子時計」と呼ばれるテクニックを用いて、HIVウィルスの分布や発生の場所とタイミングをかなりの程度特定する方法を持っていることである。このリサーチ・テクニックは、アメリカの医学史家ではペストで有名な中世史を筆頭に用いられ始め、これからの医学史研究が少なくとも協力者を見つけなければならない実験科学の方法である。もう一つが、歴史のリサーチ、特に疫学的にみて重要な部分が非常にしっかりしていることである。 歴史の視点としては以下の点が注目に値する。1) 人間と動物がつくる生態系の発想。もとと