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電報がきた
さっきまで寝てた。で、コンコンってドアをノックする音があった。「しつれいしまーす」とかいうしゃが... さっきまで寝てた。で、コンコンってドアをノックする音があった。「しつれいしまーす」とかいうしゃがれた声。ずっとコンコン音がしてた。 起き抜けの頭で俺は思った。「これって泥棒の住民在宅チェックじゃね?」と。何の躊躇も無く金属バットを持って、極力デカい音を立てて移動する。金目のものは自分の部屋にしかないからだ。玄関のドアを開けるとそこにおっさんが立っていた。 殺意を込めて「はい。なんですか」と言うと、おっさんはめっちゃびびっていた。「ちょ……」みたいな顔。 俺はひとまず相手が目に見える武器をすぐ突きつけてこないことに安心した。何をしでかしてきたとしてもとりあえず一拍置いて反撃することができるからだ。 おっさんは後ずさりながら封筒を出してきた。紺色の封筒。「なんやこれ」と思った。どうにもうさんくさい。何の詐欺だと思った。バットを握る手に力がこもる。 おっさんは言った。「電報です」 封筒をまじまじ
2014/11/28 リンク