法学の論文に査読がないという話で覚えておいてほしいこと

以下、司法試験受けるどころかまともに法学で単位とれなかった法学徒崩れの一見解です。 査読のある分野とない分野があるまず、法学にもざっくり2つの分野が存在する。現実社会で運用されている実定法を研究する「実定法学」と、それ以外の法にまつわる研究をする「基礎法学」だ。 このうち、基礎法学には、少なくとも今「○○ 査読」でググった程度の範囲では、論文誌に査読がある。少なくとも法哲学・法制史・比較法学・法社会学あたりで査読付論文誌があるのは確実だ。勿論ないものもあるだろうし、そういうものに関しちゃガンガン批判していくのはありだろう。ただ、少なくとも「全ての法学分野で論文に査読がない」というのは明らかに間違い。 実定法学にはおそらく査読がないこちらはおそらく事実。というか、査読というシステムの意味があまりないということは考えられる。これは、実定法学というもののイメージがついていないと多分理解しにくい。

[allezvous]

合ってる/例えば我妻栄というとっても偉い民法の先生が後年になってある争点の論理矛盾を批判されたのだが、それは我妻先生が偉いからじゃなくて誰も気づかなかったからで、それを査読で防止できるか非常に疑問

[c_shiika]

"最低限の論理的整合性が取れてる" "学説が多くの人に受け入れられるかどうか" 法というだけあって、より多くの信仰を集めてたくさんマナを獲得できた方が勝つのだな（違）

[only_fall]

実定法学はよく法解釈学と言われるんだよね。解釈の手法も類型があるけど、文理解釈以外にも勿論解釈や目的論的解釈も許されててそこが一律な”正しさ”を導き出せない理由の1つかもしれない（でもないと困る）

[q-Anomaly]

面白かったありがとう。スクリーニングの話はピンとこなかった。大数学者であっても論理に穴が見つかることがあるわけで。でも査読がなくても回る気もしてきたな。どうせ個々人で検証しているのだし。業績はcitationで