サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
beijing.exblog.jp
「中国の釣魚島(尖閣諸島)を守る」と掲げたバナーの前のミリタリールックの写真が日本でも話題になった"日本の人気アイドルグループ"angel girl。日本のGoogleトレンドでは一時トップに輝くキーワードとなりました。 ほとんどの日本人が知らなかったこのアイドルグループの話題が、どのようなストーリーで中国のインターネットに広がって行ったかを整理てみます。 百度のニュース検索でangel girlの記事を調べると、現時点では3つの話題に分類できます。中国のニュースサイトは転載フリーですので、このことは、元記事(情報源)がほぼ3つであることを意味します。 最初の記事はangel girlという"日本で人気の"華僑アイドルグループの紹介記事で、2010年10月12日に発信されています。元記事は、中国共産党の機関紙「人民日報」のオンライン版である「人民網」のエンタメ版に掲載されています。 人民網
Google検索サイトの香港お引越しで、中国のネット規制や言論統制への世界的な関心が高まりました。 けれども、私にしてみれば(いや中国の大多数のネットユーザーにしてみれば)、Googleの検索ページが香港にリダイレィクトされようが、中国大陸からアクセスできなくなろうが、中国からインターネットにアクセスできる不自由度はさほど変わりません。 中国当局にとって都合の悪いサイトは、中国大陸からアクセスできないままなのですから。仮にGoogleや百度(BAIDU)などの検索結果が"自主規制"無く、該当するあらゆるウエブサイトのリンクと要点が表示されたとしても、リンク先のウェブサイトにはアクセスできません。中国当局がちょいと細工をしてさえしまえば、天安門事件やチベットやウイグルに関するウェブだけではなく、どんなウェブサイトにもアクセスできなくなるのですから。 Google撤退の話題で中国のネット規制が
※中国からはExiciteブログがアクセスできない状態でした。 このエントリーは地震発生当日の北京時間2008年5月13日午後10時頃に、上海からlivedoorのほうにアップしたものです。Exiciteブログをご愛読いただいてる方もいらっしゃると思いますので、帰国後にアップさせていただいたものです。 ******************************************** 昨日のエントリーで、今回の大地震に関して、インターネット・メディアと比較するとCCTVなどテレビでの報道や情報公開が遅れている、と書きました。 しかし、その後12日の午後10時からCCTVのメイン・チャネルである1チャンネルは、通常の番組をすべてキャンセルして、終夜大地震に関する特別番組を放送しています。 現地の映像もかなりふんだんに放送されています。もちろん生中継のレポートは無く、編集映像ではあります
中国ではイギリスやフランスなどで聖火リレーがチベット支持派に"妨害"されたことによって、"ナショナリズム"が盛り上がっています。そして、その矛先はチベット人やチベット独立派から、欧米の国民とメディアに移りました。 欧米の首脳や国民やメディアが、チベットに有利で中国に不利な歪曲した報道を繰り返している、と言うわけです。 大部分の日本のメディアや人々は、こうした"ナショナリズム"の高揚が、中国の報道統制にあると考えるのでは無いでしょうか。中国国内のメディアは国家の統制下にあるため、中国当局に不利な報道はしない。だから、中国国内外で発生している"真実"を知らないし、中国国外のメディアや人々がどのように受け止めているか知らない。現政権に有利な"大本営発表"でしか情報を得られないのだから、そうした"ナショナリズム"が巻き起こる....。 でも、こう考えるのは正しくないと思います。 ナショナリズムの先
このブログで何度か取り上げている中国の動画サイト規制について、最悪なタイミングで最悪な動きがありました。 YouTubeパクリのビジネス・モデルとは言え、中国ではかなりの人気を誇る動画サイト「土豆網」が、3月14日丸一日閉鎖に追い込まれたのです。 中国広播電影電視総局(ラジオ映画テレビ総局)は3月20日になって、1月20日に施行された『インターネットの動画コンテンツ・サービス管理規定』に基づき、動画サイトの処分を発表しました。 なんと25ものウェブサイトが動画掲載サービスの運営中止を命じられ、32のウェブサイトが警告を受けました。これらのウェブサイトは個人のものではなく、動画専門サイトだったり、それなりのポータルサイトやバーティカルサイトなのです。警告を受けた32のウェブサイトの中に、「土豆網」も含まれていたのです。 『インターネットの動画コンテンツ・サービス管理規定』のスゴミは、「国有企
「チベット人は”ふしあわせ”だろうか?」。2度目のチベット"観光"旅行を終えた感想を当ブログに書いたところ、たくさんの反響をいただきました。こんな主旨でした。青蔵鉄路が開通し観光資源が掘り起こされたことにより、多くは移り住んできた漢民族の懐を潤すことになったとしても、苦難の昔に比べればチベット族の暮らしぶりも少しずつではあるけれど、豊かになりつつある...ダラムサラのダライ・ラマ14世も時流に逆らって国王に戻るより、受け継がれた地で、現実的な環境の中で精一杯暮らしているチベットの人たちの心の支えで居ればいいと思っているのではないだろうか。チベット人がブッダやダライ・ラマを慕うことができる"こころの自由"が脅かされないのであれば、私たちが彼(彼女)らを"ふしあわせ"だと案ずることのほうが、間違っているかも知れない。この10日ほど、チベットやその周辺のチベット人が暮らす中華人民共和国の支配地で
中国では公安当局もしっかり春節(旧正月)休みを満喫していたのでしょうが、13日が仕事始め。そろそろ中国側のストーリーも明らかになることでしょう。 労働争議系なら福田さんに一本、"反日不満分子系"なら胡錦濤さんに一本という感じでしょうが、私の仲間うちではCIA陰謀説まで飛び出しています。この事件で誰が(どの国が)一番得をしたのか、と言う線から推理すると、このCIA陰謀説もまんざらではありませんね。欧米系のたばこ会社をM&Aして日本の食品系メーカーとしては世界的に台頭しつつあるJT、東欧共産主義崩壊後の今となっては場違いとも言える生活協同組合のユートピア思想、オリンピックを目前にして意気揚々の中国、アメリカの一部保守層に広がるChina Freeの動き....。 それはさておき、ここ10日ほど日本メディアによる毒入り餃子事件の関連報道を目にしていると、日本の社会や経済や政治が抱える根本問題を置
私たち『天洋食品工場』は河北省食品輸出入集団公司の傘下で、家畜をお金に変えるお仕事をしております。2000年の生産額は3,000万RMB(約4億5,000万円)を超えました。 主な資産として、20ムー(13,400平米)以上の国有の敷地、2つの冷凍作業場、2階建てのオフィス2棟、そして工場があります。天津やジャオナン、ライジョウ、ジャイカなどで土地を借りて水産養殖業も行っております。 総資産は8,057万RMB(約12億円)、負債総額は5,832万RMB(約8億7,000万円)です。 輸出製品は、冷凍豚肉(牛肉、鶏肉)の串刺し、冷凍豚肉(牛肉、鶏肉)のソーセージと野菜の串刺し、冷凍ウインナー・ソーセージ(フランクフルト・ソーセージ)、冷凍骨付き鶏肉(豚肉、牛肉)、冷凍水煮牛筋(アキレス腱)の串刺し、冷凍塩漬け牛肉、冷凍鶏肉の野菜巻き、冷凍チンジャオロースの具、冷凍サツマイモパイ、冷凍鶏肉ミ
先日、訪米したダライ・ラマ14世にブッシュ大統領は最高位の勲章を授与しましたが、アメリカの対応を中国外交部(外務省)のスポークス・パーソンは定例会見で強く批判しただけではなく、外交部長(外務大臣)が駐北京アメリカ大使を呼びつけて抗議したそうです。 こうした事実を中国大陸ではほとんど報道していないので、検索しようと思って"Google"のアドレスを打ち込んだのに、中国の検索サイト"Baidu(百度)"が表示されてしまったことは、平和な中国人民にとっては自分の勘違いにしか思えなかったでしょう。 実はこの数日、中国の一部のエリアから、"google.com"、"yahoo.com"、"msm.com"などにアクセスしようとすると、なぜか"Baidu(百度)"が表示されてしまうと言う現象が起きたそうです(10月18日付Webpronews.com「China Blocks Everything B
北京に住んでいたころは、中国の習慣にのっとって、お休みをいただいていたものです。 1月から2月にかけての春節(旧正月)、5月初旬の労働節(メイデイ)、10月初旬の国慶節(建国記念日)にはそれぞれ1週間ほどの休暇を取ることができます。日本が動いているからといって、遠慮する必要は無いのです。中国ではみんなお休みになるので、仕事が進まないのですから。 5月の労働節は日本の"大型連休"(NHK以外が言うところの"ゴールデンウィーク")と重なるので、海外のリゾートなどはトップ・シーズンで値段も高く日本人で溢れてしまいますが、それ以外の春節と国慶節は、意外と安く旅行できるシーズンなもあり、家族ともども中国の喧騒を離れようとアジアン・リゾートなどに出かけたものでした。 でもここ数年、この時期のアジアン・リゾートは中国人が中国の喧騒を丸ごと運んでくるようになり、インド洋に浮かぶさんご礁に囲まれた小さな島の
百聞は一見に如かずなので、まずご覧になっていただきたいと思います。 中国で最も利用されていて、果敢にも日本に殴り込みをかけている、NASDAQ上場の検索サイト『百度(バイドゥ)』じゃなくて、『100度(イー・バイドゥ)』。 まがいモノ天国の中国において、こりゃ人気の『百度(バイドゥ)』をパクったサイトか、と思いきや、意外とスゴイのです。 一言で言うなら「グルナビ」のムービー版と言えるでしょう。レストランや飲み屋やバーやエンタテイメントのお店を紹介するナビゲーション・サイトなのですが、すべてムービーになっているので、分かりやすいわけです。 お店や料理の写真や紹介テキストだけでは、なかなか雰囲気まで伝わらないものです。ムービーだと写真やテキストの10倍くらいは、うまく伝わります。 しかも『100度』に掲載されているお店紹介のムービーの多くは、かなりクールです。スチル写真を組み合わせたFlash
いま中国のネット上で話題を集めている"論文"があります。 『良き日を想い、中国人の破産を望まないために、ぜひ読んでいただきたいのです』(この転載が読みやすいと思います) "詠み人知らず"の9,000文字を超えるこの長文は、張偉さんのブログの4月11日付『大衆心理が不動産市場に災いをもたらすことを心配する』と言うエントリーに4月12日に残されたコメントでした。コメントには「黒馬楽園」と言う怪しげなBBSからの転載であることが示されていましたが、"オリジナル"を見つけることができませんでした。政府批判も含まれているので、きっと本名は曝していないでしょう。ですから、"詠み人知らず"です。 ちなみに、張偉さんは山東省の泰安市で「中華泰山網」と言うどローカルなポータルサイトの編集長をされている方のようです。 『良き日を想い、中国人の破産を望まないために、ぜひ読んでいただきたいのです』と言う"論文"は
4月17日の朝、出張先・北京のホテルで見たテレビニュースで、米バージニア工科大学乱射事件のことを知りました。CNNとかNHKワールドでは、犯人も自殺した模様、としか報道していませんでした。 ところが、オフィスに行くと、北京の現地スタッフが、「アメリカの大学の乱射事件のこと知ってますか?犯人は中国人みたいですよ。」と言うのです。さもありなん、とは思いつつ、何で?と尋ねると、すでにネットでそのように報道されているらしい....。 あとで調べてみると、北京時間4月17日午前9時の時点で、中国の複数のニュースサイトのが、"犯人=中国人留学生説"を報道したようです。アメリカの捜査当局が、"犯人と思われる東洋系の学生は自殺した"と発表した直後のことでしょう。 捜査当局によると、犯人は留学ビザでアメリカに渡航した24歳の中国人で、ビザは上海のアメリカ領事館が発行した模様。現在、出国記録を照合中.....
中国国産の(?)中国のNo.1検索サイトで全世界での利用数第4位のウェブサイトでもある"百度(Baidu)"が日本語ベータ版のサービスを開始していました。 実はこの"百度(Baidu)"、2006年12月に日本進出を発表したとたん日本のネット関係者から大きな顰蹙を買ってしまったのです。何も、日本のポータルサイトが"百度(Baidu)"を脅威に感じたから、というわけではありません。日本語のウェブサイトに、マナー違反のクローラ攻撃を仕掛けてしまったからです。 日本語サービスを開始するためには、日本語のウェブサイトの情報を収集し分析する必要があるわけで、そのためにはたくさんのコンピュータがたくさんのウェブサイトにアクセスしなければなりません。2006年の秋くらいから、"百度(Baidu)"のSpider(情報収集エージェント)からと思われるアクセスが急増し、ネット上のトラフィック(交通量)が増え
1月の上旬に北京のお店に並んでいた、実写版『DEATH NOTE - the Last Name』の海賊版DVDのことを、前々回少し触れさせていただきました。この作品に限らず、日本の新作映画の海賊版DVDは1枚8RMB(約120円)くらいで、プラスティック・ケースにパッケージされて売られています。 ちなみにこの映画、日本では2006年11月3日に劇場公開されたばかりで、日本国内では未だDVDとして公開されていません。新作映画のDVD化のサイクルは短期間になっていますが、いちおう"3ヶ月ルール"というのが一般的で、この作品も2007年2月14日からレンタル用DVDがリリースされ、安価版のセルDVDは1ヶ月遅れの3月14日に発売される予定になっているようです。こうやって、知的所有権現金化の秩序を維持しているわけです。 中国国外で正式なDVDがリリースされる前に、中国で海賊版DVDが発売されるの
中国ネタではないのですが、国会で取り上げられるようになり、ようやくテレビや新聞などのメディアでも騒がれ出した「タウンミーティング」について、取り上げてみたいと思います。 質問者への謝礼、常識はずれなハイヤー手配、破格の"調整費"など、良識的な日本国民にとっては、驚くべき実態が次々と国会で暴露されているわけですが、小泉さんの発案で2001年にタウンミーティングが始まった当初から、一部の雑誌では、「無駄遣い」と言う論調で報道されてきたと思いますし、その後は当時長野県知事だった田中康夫さんなんかがタウンミーティングの運営に関わっていた「電通」を名指しで批判したり、"左巻き"と言われている週刊誌が電通を対象とした"総力特集"のシリーズでタウンミーティングの実態に触れたりしていて、多くのメディや広告業界関係者にとっては、"いまさらの既報"と言う感があります。最近になって、テレビや新聞で大きく報道され
あの天下の『人民日報』のウェブサイトである『人民網』までもが、転載であるとは言え掲載したホットなニュースをまずは引用します。先日、『第2回健康都市連合大会』という国際会議が蘇州で開催されました。主催者が雰囲気を盛り上げ、地元市民に大会への理解を深めてもらうために、イメージ広告を行うことは、ほんらい非難されるべきことではありません。 ところが、この大会は「健康な都市」と言う理念と同時に、日本の一人のAV女優のプロモーションまで行ったということで、評判になってしまいました。多くの人たちが、「白衣の天使、健康の護り主」と言うテーマの公共広告で、日本のAV女優を目撃してしまった。白衣をまとい注射器を手にしたこの女性は、少なからぬファンを持つ、日本のアダルトビデオの女優。こうした広告が蘇州の街頭に公然と掲出されていたのです。 この国際会議は、WHO、中国国家衛生省、全国愛国衛生運動委員会、江蘇省人民
日本企業が中国で叩かれると、反日感情が背景にあるとか中国当局の差し金であるとか、そういう視点で取り上げる日本のメディアって多いですね。 最近で言えばソニーのデジカメやSK-IIの品質問題。前者は初動対応の拙さから被害が広がったと思われますし、後者は厳密に言えば日本製造のアメリカ・ブランドであって、ユーザーなど一部の人たちを除いて日本との関わりを感じてなかったブランドです。どちらのケースも騒ぎの広がりに関するなら、中国人民の反日感情が後押ししたと考えられますが、端緒として中国政府関係の意図的な日本企業攻撃が存在したとは考えにくいのです。 かつてトヨタの雑誌広告が非難を浴びたことなども、「露骨な反日の動き」などと、日本メディアは報道しましたが、中国でバッシングを受けるのは何も日本企業の広告に限ったことではありません。 このあたりのことについては、北京に在住のお二方が、私とほぼ同じようなご意見を
10月8日の日中首脳会談がほぼ固まったようです。 小泉さんのときには"悪役"扱いだった日本の"指導者"です。13億の民の手前、中国の"指導者"がにこにこしながら"悪役"と握手をするわけにも行かないのでしょう。 この時を待っていたとばかりに、安倍さんのイメージアップに躍起です。まぁ、小泉さんが首相だった最後の1年は、日本という国家とか政治家とか政府などと小泉純一郎個人をできるだけ区別して、"悪役"は日本政府の人たちではなく小泉さんなんだ、と念じ続けてきたので、小泉さんの後を継いだ安倍さんを"悪役"から"善人"へと持ち上げる土壌は出来ていたわけです。 新華社のウェブ版「新華網」が伝えた安倍さん関連の記事を拾ってみましょう。 『日本の新指導者に日中関係の改善と発展に建設的な努力をしてくれるように望む』(9月26日新華網) 安倍政権発足直後の記事ですが、中国側の期待の大きさが伺えます。この記事は、
日本では"反日教育"と称されることの多い中国の"愛国教育"を強く推し進めて行ったのは江沢民さんです。江さんは1989年のいわゆる"天安門事件"以後、政権政党から人心が離れて行きつつあった1992年に党書記になりました。「北京で多くの市民や学生を殺めてしまったけれども(もちろんこのことを公に認めたりしませんが)、政権政党と人民解放軍はその昔"日本の帝国主義と侵略主義"と戦って、中国人民を守り抜いてきたんですよぉ。」と言う感じで、ヒーロー=中国共産党、悪役=(むかしの)日本、というディジタルでわかり易い歴史観を子どもたちに植え付けてきたのです。ヒーローの末裔でもありシナリオライターでもある江さんは、悪役の日本と簡単に妥協することはできませんでした。中国では悪役は何百年も何千年も悪役であり続ける場合が多いのです。 中国の政権政党、行政府、国軍のトップに立った江さんでしたが、2002年から2004
SK-IIは、アメリカの巨大企業P&G傘下のMAX FACTOR社のブランドの一つです。 P&G社中国のSK-IIのウェブサイトでは、SK-IIのヒストリーを少しだけお勉強することができます。 MAX FACTORの創業者はポーランド人で、19世紀初頭にアメリカに移民しました。SK-IIとは、1909年にLAで舞台用のメイクアップ化粧品をつくっていた方の名前のようです。 2週間前まで、中国の多くの人たちは、このブランドと日本が結びつくとは思っていなかったのではないでしょうか....。 2年ほど前、中国における日本ブランドの化粧品のマーケティングのお手伝いをしていたころ、定期的にマーケティング・リサーチを行っていたのですが、注目はいつもSK-IIでした。中国のほとんどのユーザーは、すっかりアメリカのブランドだと信じていました。(これは調査しなかったのですが)製造もアメリカだと思っていたのでは
拉薩(ラサ)に行ってきました。2003年に次いで2度目のチベットです。 今回の旅行はチベットが主たる目的ではありませんでした。ことし7月に開通した、厳密には青海省の格尓木(ゴルム)からチベット自治区のラサまで延長された、青蔵鉄路(青海-西藏鉄道)の列車に乗ること、そして青海湖を見に行くことが主たる目的でした。 共産党が支配する現在の中国に批判的な方の多くは、"大量虐殺”を伴った"中国”のチベット支配と弾圧を、”犠牲者”の数では日中戦争以上ではないかとも言われる文化大革命や東トルキスタン問題などとともに”嫌いな”理由の一つにされています。 1947年アジア諸国会議にチベットは独立国家として代表を派遣しました。しかし、1950年、中華人民共和国の”人民解放軍"が東チベットに侵入、その後、数万の軍隊が駐留し、チベット人に圧力をかけ続けました。1959年にはチベット人による政府の解散を強要し、19
6月20日(火)午後1時現在、中国の2大ポータルサイト「新浪網」と「捜狐」の検索システム、IASK(愛問)とSoguo(捜狗)で検索ができません。 どんな検索ワードに対しても、検索結果画面で「サービスのアップグレード中」というメッセージが出てしまいます。これもきっと、当局のインターネット管理システムの影響でしょう。 幸いなことに、中国独自の検索サイト「白度(Baidu)」とGoogle(谷歌)は生きております。もうきっと、当局の仕様書に基づいて"アップグレード"を終えたのかもしれません....。 でも、こちら中国の多くの人たちはあまり驚いたりしていません。 日本ではちょっとしたサイトでアクセス障害が発生すると、大きなニュースになって、サイト上でお詫びしたりしますが、もともと中国では、そこそこ著名な企業のサイトであっても、リンク先が間違っていたり、プログラムにエラーがあって、うまく表示できな
アメリカ企業がお手伝いした中国が誇る金盾(ゴールド・シールド)、5月あたりからアップグレード作業を行っているらしいです。 まず、MSNが繋がりにくくなりました(5月13日付けのエントリー)。 それから海外のメールサーバーに置かれたメールが受信できないと言う状態になったりしました。私の場合も、日本のプロバイダーやxrea.comのメールサーバーに置かれたメールのメーラーでのPOP受信が、断続的にできない状態が続いています(関連情報:INTERNET Watch)。そんなわけで、中国以外のメールサーバーをgmailに転送設定したのですがぁ.... そのGoogleの調子悪いっス。私の場合は、ツールバーかgoogle.comドメインのMy Pageからググる場合が多いのですが、日本語の検索ワードであっても検索結果が表示できなくなり、My PageやTop Pageに戻ろうとしてもアクセスできなく
文革を知らない世代の中国文学を世界に伝播した女性作家・衛慧(Wei Hui)の『ブッダと結婚』。日本語版を翻訳された泉京鹿さんから直々にいただいた単行本をようやく読み終えました。 この小説は、主にニューヨーク・シティを舞台にした、中国人女性作家ココと日本人アドマン(?)Mujuの恋愛物語、と言うことができるでしょう。前世紀末に発表され物議をかもした『上海ベイビー』の続編と言う位置づけで、主人公ココと作者衛慧(Wei Hui)を重ね合わせて読むことを強いられるくらいの私小説として世には通っています。 両作品を通して、主人公ココは奔放な女性として作家衛慧(Wei Hui)とともにこの国では非難されることが多かったようです。現に『上海ベイビー』はポルノ小説として中国では発禁処分を受けました(実際のところ、読みたいと思えば海賊版やネット上でいくらでも読むことはできるのですが)。更に作家衛慧(Wei
中国のインターネット規制についてネット関連企業の協力度を追求すべく、アメリカ議会下院外交委員会で公聴会が開かれました(CNN Web版ほか)。そもそも、シスコシステムあたりが黄金のシールドと呼ばれる特定キーワード排除ウォールで儲けていたのですが、グーグルもヤフーもマイクロソフトも中国で商売をやる以上、当局のお気に触るキーワードを含むページを"自主的"に削除してきたりしていたのです。 マイクロソフトの言い分:「表現の自由を促進するという意味で、中国へ進出することによるプラスはマイナスをしのぐ」。確かに、中国でもインターネットの普及によって情報収集が楽になりましたし、個人レベルの情報発信もしやすくなりました。 当局のお気に召さない書き込みをした方の個人情報まで提供し、結果その方が禁固10年になってしまったヤフーの言い分:「中国の法律に従うのはわが社にとっても苦痛だ」。苦痛だけども、ビジネスを捨
週一回の出張マッサージは自分へのご褒美みたいなもの。 2時間のマッサージの間に、北京に出稼ぎに来ているフツーの女の子と会話も楽しめます。特別サービス付きのマッサージ嬢は別として、フツーのマッサージ店で稼いでいる女の子は、田舎の中学か高校を卒業して北京に出稼ぎにやってきて、家族のために仕送りをしているような女の子が多く、それでいて2年も北京に住んでいれば、世の中のこともそれなりに理解しています。ウチの会社の女の子やビジネスで知り合うような人たちは、中国全体としてみれば"エリートに属してしまうので、"フツーの中国"を理解する意味では、マッサージの女の子との会話のほうが近いのではないかなぁ、と思ったりしています。 その日初めてウチに来た、ちょっとエキゾティックな雰囲気の女の子でした。 最初はうつぶせになって、肩や背中や腰をマッサージしてもらいます。初めての女の子に対する話題はきまって出身地からで
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ぺきん日記 -中国/北京より- (元祖exblog版)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く