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『自分の穴の中で』 内田吐夢 - 荻野洋一 映画等覚書ブログ
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『自分の穴の中で』 内田吐夢 - 荻野洋一 映画等覚書ブログ
『自分の穴の中で』(1955)を再見した理由は、先日読んだ「TITLe」2月号の対談記事がらみで、木村威夫... 『自分の穴の中で』(1955)を再見した理由は、先日読んだ「TITLe」2月号の対談記事がらみで、木村威夫の存在が我が脳に影を投げかけたからだ。 ヒロインの女(北原美枝)の部屋が、渋谷松濤の風格ある日本家屋の2階にある。この部屋に、亡父の後家(月丘夢路)が何かと世話を焼きに来るわけであるが、この二人は年齢が離れていないせいか、どうもしっくり来ない。 北原に退散させられた月丘夢路が階段を下りていく後ろ姿は、廊下に面した嵌めガラスのおかげで、いつまでも北原美枝の視界から消えてくれない。このまとわりつくような透過性、執拗で悪戯めいた空間は、木村美術の真骨頂だろう。 満州渡航後の長いブランクから復帰した内田吐夢にとって、『血槍富士』『たそがれ酒場』と続き、そしてこの『自分の穴の中で』が日本映画界復帰第3作となるが、彼の留まるところを知らない情念の鬱屈を、木村威夫の空間が大いに助長している。いやむし