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会話術
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WEB+DB PRESS総集編[Vol.1~136] (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 技術評論社Amazon 22年間続いたWEB+DB Pressが休刊になる、というニュースは衝撃でした。 gihyo.jp 初めて買ったのがいつだったのか全然覚えていないのですが、PerlやRubyをはじめとするLL言語(そんな言い方もしなくなりましたね)を勉強するために買い始めた記憶があります。 一度だけ記事を書かさせて頂いたこともありますが、わずかなページ数を書き上げるのに、こんな大変な思いをしてみんな書いているのか、編集者の方はこんな的確な指摘をしてくれるのか、と色々な発見が有りました。 残念ながら昨年行われた22.9周年パーティには参加できなかったのですが、写真からだけでも関わった方々の熱気が分かりますね。 blog.kushii.net ある意味で「幼年期の終わり」を迎えた業界で
phpcon-odawara.jp たぶん人生で一行もPHPを書いたことが無いのですが、「PHPカンファレンス小田原」へ行ってきました。 会場は、小田原駅前の、おだわら市民交流センター「UMECO」。 これまた人生初めての小田原駅でした。 会場に登場した梅丸くんが、随所で盛り上げてくれました。でも連続稼働時間が50分と制限があるので、梅丸くんの稼働時間の限界に合わせてLTが2部構成になっていたのが面白かったです。 発表は、以下の4つをがっつり聞きました。あと、LT全部見ました。 fortee.jp fortee.jp fortee.jp fortee.jp 特に、id:cakephper さんの発表での、カンファレンスはいつまでも続くわけではない、というメッセージは印象に残りました。PHPのイベントが2020年に激減した様子を改めて見せられると、突然終わっちゃうんだよなーと感慨深くなりまし
ooc.dev カンファレンスがオフラインに帰ってきた中でも、最大イベント「Object Oriented Conference 2024」に参加してきました。 それぞれのトークや、LTの感想は色々なところで出回ると思いますので、個人的なことだけ。 コミュニティに関するLTをやってもよい、という話だったので、珍しく吉祥寺.pmを宣伝するLTをやってきました。 speakerdeck.com 増田 亨さんにご挨拶した際に、吉祥寺.pmを良いイベントだと褒めてもらったのが凄く嬉しかったですね。 あと、会場で吉祥寺.pmを知っている方に挙手いただいたら、かなりの数の方の手が上がったので、それが嬉しかった。長く続けたかいが有りました。 会場では数限りない「オンラインでの交流は有っても、リアルに会えなかった方々とたくさんご挨拶ができました。 そしてサインも頂いてしまいました。 宝物にします! オフラ
「Ya8 2024 - ヤパチー 令和六年最新版(仮)」のday1に参加してきました。 このヤパチーをどんなイベントなのか、表現するのが非常に難しいのですが、おおよそ以下のやりとりで分かって頂けるかと思います(ハイコンテキストな表現)。 会場では技術カンファレンスらしいトークを聞いたり、紅茶を飲んだり、けん玉やったり、初めましての人も含めてみんなとお昼ご飯に行ったり、懇親会に参加したりしました。 筋トレと有酸素運動、というテーマのディスカッション?も非常に楽しめました。また運動を再開しないとな、と思いました。 スポンサーブースも無いし、ノベルティも無いし、特定のテーマも無いし、公式な懇親会も無いし、必ずしもトークのテーマも技術的なものばかりではありませんが、そこにはカンファレンスの楽しさの全てが有りました。 blog.magnolia.tech ここからはコロナ禍に入る前、2019年に書い
データモデリングでドメインを駆動する──分散/疎結合な基幹系システムに向けて 作者:杉本 啓技術評論社Amazon 著者の杉本啓様より献本いただきました。 「基幹システム」……よく考えると最近だんだんと聞く機会の減ってきたキーワードです。たまにメインフレーム上で動くCOBOLで組まれた基幹システムが負債になっている、といった比較的後ろ向きな話題の文脈で出てきて、あまり「攻めた」話題の文脈では出てこないイメージがあります。 本書は、この「そもそも基幹システムとは何か?」、その基幹システムの中心にある「帳簿」とはどんな役割を果たすのか?それらを支える「データモデル」はどのようなもので、どのような設計になるのか?といったことが、長年経営管理システムを作ってきた経験に裏打ちされた知識をもとに分かりやすく解説されます。 この手の、業務システムの設計の考え方、「要件に沿って設計する」以上の解説がなかな
yapcjapan.org さすがに、オンライン参加だと一日中PCの前に張り付いて発表を聞き続ける、というのができないので、断片的にいくつかのトークやLTを聴いた 中でも「平成のエンジニアから令和のエンジニアへの遺言〜技術情報を伝達する手段の変遷〜」と、杜甫々さんのキーノートが良かった 40歳を超えると健康の話しかしなくなるw#yapcjapan— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) February 10, 2024 マジで伝説の人だ… とほほでHTMLとCSS学びました… #yapcjapan pic.twitter.com/XuqYoJ9PUA— Sotaro Karasawa🍺 (@sotarok) February 10, 2024 きっと後日ビデオが公開されると思うので、ぜひ見て欲しい、としか言えないのだけど、YAPCが毎年ちゃんと開催されていることが本当に
ついつい技術書を買いすぎて、なかなか読めないまま次を買ってしまったりして、結局読まないままになる、というパターンに時々ハマっている。なるべくそうしないように厳選しているつもりなのだけど、それでもいわゆる積読が発生してしまう。 技術書に関しては、二つのルールを守るようにしている 紙の本を買う 電子書籍の方が圧倒的に便利なのは分かっているのだけど、やはり物理的な「圧」が有った方が読もうという気になるので、技術書は可能な限り紙の本で買うことにしている 一度に読む本を限定する 机の上に無印良品の仕切りスタンドを置いてあって、ここに収まる本以外は同時に読まないようにしている 読み終わったら、本棚の本と入れ替え MUJI 無印良品 スチロール仕切りスタンド・ホワイトグレー 3仕切・大・約270×210×160mm 02856410 MUJIAmazon 無印良品 アクリル仕切りスタンド 3仕切り・約1
アドバイス頂き書き換えました 「Bizの意思決定はいかに例外を捨てるか、Devの意思決定はいかに例外を拾うか」 これ凄いいい言葉だな! https://t.co/V8gbMA3oMr— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2024年1月12日 タイトルに書かれていることが全てなのだけど、時にBizの人と、Devの人の目線というか、着眼点の違い、意思決定に至るスピード感の違いの元は、どこから来るのか?と思った時に、それを表現する言葉がようやく見つかった気がする。 以前書いた関心の非対称性に関するエントリを一言で言うとって話なんだけど。 blog.magnolia.tech で、結局これをどうやって乗り越えていくのか?ってことなのけどね。 誰も悪意の有る人はおらず、みんな一生懸命なのに、それぞれの価値観の違いが擦り合わないことで上手く行かない、みたいなことにならないためにはお
systemdの思想と機能 Linuxを支えるシステム管理のためのソフトウェアスイート Software Design plus 作者:森若 和雄技術評論社Amazon いつの間にかどのLinuxディストリビューションでも標準で使われるようになったsystemd。なんとなくsystemctlを叩いてサービスを立ち上げていたけど、いまいち「なんで必要なの?」とか、「いろいろ機能があるっぽいけど、何ができるの?」といったことをちゃんと勉強しないままここまで来てしまったので、この本でおさらい。 単なる機能紹介ではなく、「なぜsystemdはこんな広範囲な機能を扱うのか?」という機能が作られた背景から説明されているところがいいですね。 この本を読むまでcore dumpまで管理されるようになったことを知りませんでした。 本書を読めば、systemdはサービスが動く環境を用意するために必要な機能を備
2023年のお買い物、技術書編です。 技術書以外はこちら blog.magnolia.tech とりあえずノータイムで買っちゃえ!損は無いよ!という3冊 他に、類似の本がないか、有ってもこっち買っておけばよくね?という3冊 なっとく!関数型プログラミング なっとく!関数型プログラミング 作者:Michał Płachta翔泳社Amazon Scalaをベースとした関数型プログラミングの学習本。オブジェクト指向言語であり、関数型プログラミング言語であるScalaの特性を生かして、命令型から宣言型のコードの書き方への変え方を学んでいくスタイル。 前半の凄まじい丁寧な学習のステップと、後半の「ここまで一気にやらなくても良くない?」の落差もすごいけど、ページ数の厚さに躊躇せず、前半1/3くらいを時間をかけて丁寧に学習するくらいが良いと思います。 周りに良い先生が居れば別ですが、そうでなければこの本
2023年に買ったもの 技術書以外編 技術書編は、こちら blog.magnolia.tech WH-1000XM5 ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドホン WH-1000XM5:ノイキャン性能向上/Amazon Alexa搭載/通話性能向上/ソフトフィットレザーによる高い遮音性/ブラック WH1000XM5 BM ソニー(SONY)Amazon 特に説明不要なノイズキャンセルヘッドホンの定番。それまで使っていたWH-1000XM3が完全に壊れてノイズキャンセルどころか、謎のノイズが出てしまう症状が出たため買い替え。 Bluetooth接続が圧倒的に早くなったのと、マルチポイント接続により同時に複数の機器と接続できるようになったのは、割と頻繁に接続先を変える自分はとても利便性が上がったので、それだけでも買い換える価値が有った。 ノイズキャンセルの効きも良くなり、地下鉄や飛
プロフェッショナルIPv6 第2版 作者:小川晃通ラムダノートAmazon すっかり見えないところで当たり前のように使っているはずなのに今一つ理解が不完全なまま来てしまったのが「IPv6」。家のインターネット環境を一新したときに色々と調べたはずなのに、すっかり忘れてしまったので『プロフェッショナル IPv6 第2版』の紙版を購入して勉強しなおしています。 470ページに渡って、「そもそもIPアドレスとは?」から始まり、IPv6を学ぶために必要な情報が全部詰まっている、ほんと全部入りです。 個人的には、「ip a」コマンドを叩くとアドレスっぽいものが複数出てくるけど、これ何?という疑問が解消したのと、DNS周りの仕組みが分かったので、非常に役に立ちました。 最近は、自宅インターネット環境にフレッツを使っていないのでNTTのNGN固有のIPv6事情には影響されることもないのですが、背景が興味深
プログラミングにおいてちゃんと設計しないといけないのは、側機能追加に於いて要求を出す側の関心の中心が新しい機能に有るのに対して実装する側は、それと同じくらい既存の機能との整合性を取ることに置かれるという、その非対称があるからなのですよ— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) November 22, 2023 いろいろな設計方法論とか、良いコードを書くためのお作法とか、最近だと書籍もたくさん出ていて、無限に勉強することができるのだけど、勉強ばかりしている訳にもいかず、われわれは目の前の課題を解決するためのコードを書いたり、納品するためのコードを書いたり、なんのために作っているのか分からないプロダクトのコードの断片を指示通りに書かされる日々と向き合っていかないといけない、という現実があるわけで、つまり時間は有限なのです。 この関心の非対称性というのが色々なところに在って、これ
技術書典15、あまり内容をチェックしていなかったので、行く予定を入れていなかったのですが、941さんが執筆に参加したカンファレンスの運営本が出品されていて、しかも会場しか紙版は入手できないと分かって、急遽時間を作って現地で入手しました しかも、事前にページ数を知らないで現地に着いたので、「所謂”薄い本”じゃないの?」とその場で驚愕した、なんと200ページ超え! 11月26日までオンラインで電子書籍版は入手できるそうです、まだ入手していない人は、ハリーアップ! techbookfest.org 自分でも9年ほど吉祥寺.pmという50人規模の勉強会を定期開催したり、YAPC::Tokyo 2019にスタッフ参加したりと、イベント開催にはそれなりの経験があるほうだと思っています。 kichijojipm.connpass.com が、ここまで圧巻の物量で、あらゆる要素に対するポイントが網羅されて
プログラミング用フォントについて調べたので、そのメモ だいぶ書き換えた macOS SF Mono Terminal.app、Xcodeのデフォルトフォント アプリケーションに内蔵されているので、他のアプリケーション(iTerm2とか)のフォント一覧には表示されない。 0(ゼロ)には斜線が入ってO(オー)と区別し易いデザイン 一方で、l(エル)と1(いち)は、他のプログラミングフォントほど極端な差をつけていない グリフに漢字などは含まず、含まれていないグリフはシステムフォントが利用される(日本語が優先される環境であればヒラギノ書体) グリフ数は1628(イタリック系は1324) プログラミング系記号の合字(リガチャ)対応や、Powerline対応フォントは含まれていない Windows Cascadia Code Windows Terminal用にリリースされたフォント SIL OPEN
技術書典15で『HATENA TECH BOOK Vol.2』を入手したので、その感想エントリです。 techbookfest.org はてな社の有志が集まって作られた技術同人誌、その第2弾。 いくつかの記事を拾い読みした段階での感想 序文 大西さんによる序文。 他の会社であるような「あのプロダクトの裏側大公開」みたいな内容ではなく、「あなたの推しの技術を教えてくだささい」というテーマが設定されているそうで、メンバの興味に任せて色々なテーマが扱われているのが「個性」が見えていいですね。 あと、今のはてな社には、電子・紙書籍制作ツールのRe:Viewの作者、kmutoさんが在籍されているんですね。 reviewml.org Perlの未定義動作110連発 papixさんによるPerlの記事 その場で「Perlの記事、この会場でも他に無くないですか?」と思わず言ってしまった。 Perlに限らず
GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ 作者:千田 和央翔泳社Amazon 紹介された本はなるべくその場で注文して実際に読んでみる、というのを実践するように心がけています。この本もそうやって紹介されたので、すぐに買って読んでみました。 当たり前ですが、単にリモートワークにすれば全ての問題が解決する、業績が上がる、リモートワーク最高!という内容ではありません。 この本の中心は、GitLab社が作った「GitLab Handbook」をベースに、組織の価値観、それをベースにした仕事のやり方、評価のやり方を定義、可視化することで、よりみんなが満足して、より高い成果を出すための環境作りの方法が解説されています。 GitLab社はオールリモートで運営されていて、2,000名を超える従業員が特定のオフィスを持
技術書典15で「かまずにまるのみ」という素敵な名前のサークルの『プログラミング勉強中の人にオブジェクト指向とは何なのかなんとなく伝えたい本』という本を入手しました。 boothで買えます booth.pm オブジェクト指向について、初学者のために勉強のとっかかりとなるキーワードをサクっと教えてくれる本です。 オブジェクトとは何か、クラスとインスタンスとは何か、なぜオブジェクト指向を使うのか、といったことが短いながらも、ポイントを絞って解説されていて、「このくらいの分量なら読む気になるかも」と思わせてくれるところが良いところ。 そして、なによりこの本が素晴らしいのは、「教える立場の人へ」というページが用意されていて、初学者がどんなところでつまづくか、どんなことに気をつけて教えると良いのか、というところがフォローされている点です。このページが用意されていることでこの本のパワーはおそらく530倍
Software Design (ソフトウェアデザイン) 2023年11月号 [雑誌] 技術評論社Amazon gihyo.jp 長年お世話になっているVim、その作者である Bram Moolenaar 氏が亡くなった。その追悼記事をMattnさんがSoftware Design 2023年11月号に書かれている。 Vimの開発の歴史から、Vimの開発スタイル、Bram 氏の人となりがわかる、とても良い記事だった。 Vim Confに来たのが実は一回だけだったというのも知らなかった(行けばよかった...) 一人のエンジニアに対して追悼企画がされる、というのは、それだけ残したものが大きかったのだろう。 Mattn氏も含めたメンテナンスチームが開発を引き継いで、さらに開発が続けられていくのが、ソフトウェアの一つの良い点なんじゃないかと思った。
実践プロパティベーステスト ― PropErとErlang/Elixirではじめよう 作者:Fred HebertラムダノートAmazon Erlang/ElixirのPropErというライブラリをベースに、プロパティベーステストの考え方、テストの実践的な書き方を学ぶための本です。 『実践プロパティベーステスト ― PropErとErlang/Elixirではじめよう』www.lambdanote.com 書名だけ見ると「Erlang/Elixirは使ってないからなー」と避けてしまうかもしれませんが、それはもったいなく、言語に関係なく、”プロパティベーステスティング”という手法の本質的な活用の仕方が学べるようになっています。 ここしばらくScalaのScalaCheckというプロパティベーステストライブラリを使ってテストを書くことに挑戦していたのですが、今一つより良い書き方が分からず、何か
既にセールの時に電子書籍版で買っていた『Functional Programming in Scala, Second Edition』、ペーパーバック版の方も追加で買った。 Functional Programming in Scala, Second Edition (English Edition) 作者:Pilquist, Michael,Chiusano , Paul,Bjarnasson, RúnarManningAmazon ソフトウェア関係の技術書がこの先、どのくらい需要があるのか、タイムリーに改版されるのか、更には日本で翻訳版が出版されるのか......市場のことはよく分からないけど、「この本はずっと手元に置いておく価値が有る」と思ったものはなるべく紙の書籍で手元に置くようにしている。 電子書籍だと、すっかりその存在を忘れてしまって、最後まで読まなくなってしまうのと、情報
scala-tokyo.connpass.com 最近、圧倒的なScala情報の発信でおなじみの id:Windymelt さんによる主催の「Scalaわいわい勉強会」に参加した。 場所は、「はてな東京オフィス」……1年に1回くらいビルの前を通ることは有っても、コロナ禍が始まってから中に入ることの無かった場所に久しぶりに入ることができた。 久しぶりの、はてな東京オフィスに来た https://t.co/KLKKrO9TCy— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2023年10月13日 ちょっと遅れて会場に到着、その時点ですでに id:tanishiking24 さんの「Scala Days Madrid レポート」が始まっていた。発表の後も含めて海外のScalaの動向が聞けたのと、ScalaDaysの様子のオシャレ映像が良かった。 tanishiking24.hatena
SLO サービスレベル目標 ―SLI、SLO、エラーバジェット導入の実践ガイド 作者:Alex HidalgoオライリージャパンAmazon 発売されてすぐに買ったものの、なかなか手をつけていなかった『SLOサービスレベル目標』をようやく読んだ。 以下、読書メモ 繰り返し出てくるのは、「完璧を目指さないこと」…目指すのはある程度の完璧さであり、限られたリソースの中、個々の要素に囚われすぎず、全体最適を目指すこと サービスの信頼性は、「ユーザー目線」であるべきで、サービスを提供する側の目線では無い SLI、サービスレベル指標は、ユーザーにとって価値が得られたか否かの閾値、基準を示すもの……例えば、ユーザーへの画面表示は2秒以内に行われるべきである、といった定義がされる SLO、サービスレベル目標は、サービスレベル指標がどの程度の割合となるべきか、その目標を示すもの……例えば、ユーザーへの画面
スクラムの拡張による組織づくり──複数のスクラムチームをScrum@Scaleで運用する WEB+DB PRESS plus 作者:粕谷 大輔技術評論社Amazon だいくしーさんこと、粕谷大輔さんの『スクラムの拡張による組織づくり』を読みました。 複数のスクラムチームを協業させていく手法として「Scrum@Scale」を軸に、スクラムという概念自体のおさらいから始まり、コミュニケーションを軸とした組織の作り方、運用の仕方を解説していく構成になっています。 第3章で出てくる「毎日45分で問題が解決する」というのはなかなかキャッチーな表現で、Daily Scrum -> Scaled Daily Scrum -> Executive Action Teamのそれぞれに15分という目安を作ることで、議論ではなく問題の確認と決定の場としてショートに実行するものである、という定義が明確で分かりやす
WEB+DB PRESS Vol.136 技術評論社Amazon 表紙に「最終号」と書かれているのが、ちょいと悲しい。 技術雑誌の存在ってなんだろうなと考えてみると、一つ一つの記事の深掘りは当然単行本に比べると浅い。でもすべての技術にたいして専用の技術書が出る訳でもない中、ブログ記事などに比べると、編集者の目を通っていることと、一回あたりのページ数が少ない分だけ入りやすいことで重宝する。それに「今、こういう技術が話題になっているんだな」って、ざっと理解できるのも良い。目の前で使わない技術でも、いつか使う日がやってくる時に、「そういえば、ちょっと前に特集されていたなー」と思い出せるだけでも知識のインデックスとして有効に機能してくれる。 そんな雑誌が無くなってしまうのは、けっこう寂しいし、何か大きな穴が空いてしまった感じがする。でもそれを実感するのは今日・明日ではなく、ずっと先のことだと思うけ
なっとく!関数型プログラミング 作者:Michał Płachta翔泳社Amazon 良い、買おう、読もう、(コードを)書こう、以上! めっちゃ良いですよ、この本 中盤のプリミティブじゃやりづらい→直積→直和→二つ合わせてADT→値を取り出すためのパターンマッチの解説の流れの疾走感がいいですね— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) 2023年8月6日 『なっとく!関数型プログラミング』は、2022年に出版された『Grokking Functional Programming』の邦訳版で、主にScalaを題材として関数型プログラミングを学んでいくための入門書("Grokking"は、完全に理解する、という意味)。あくまで関数型プログラミングの考え方、コードの書き方、良い設計の指針の解説が主眼に置かれているので、Scalaの言語機能の入門書ではない。Scalaの言語仕様を網羅
Software Design (ソフトウェアデザイン) 2023年7月号 [雑誌] 技術評論社Amazon 今月のソフトウェアデザイン 2023年7月号、ちょっと興味深かったのは特別企画の「GOFデザインパターン歴史探訪」。 DDDとかもそうだけど、原典となる書籍が古くなって、特にアップデートもされていない場合、「原典だから」という理由で読むことをおすすめされても現代と状況が変わりすぎていて、コンテキストが合わず、どこを読めばいいのか分からない、みたいなことに遭遇する。 それが「周辺知識獲得のお勉強」であればまだいいのだけど、実務のためにサクっと「編集者の目を通った情報」を通じて理解したい時にこの手のまとめは凄く助かる。 GoFが生まれた時代的な背景から、そもそも想定されていた適用領域、現代における利用方法までコンパクトにまとまっていて分かりやすかった。 キャッチーなキーワードを「習得し
ソフトウェア設計のトレードオフと誤り ―プログラミングの際により良い選択をするには 作者:Tomasz Lelek,Jon SkeetオライリージャパンAmazon ソフトウェア開発経験の最初の段階で「一つの機能には複数の選択肢が有って、メリット・デメリットがそれぞれ有り、それらはトレードオフの関係に有り、容易には決めることができない」という事実を教えてもらえる機会に遭遇できていれば、その人はとても幸運だと思う。 先輩や上司が一方的に、「一つの確かな方法」をただ伝える、みたいな場面(それが必ずしも一般的にはそうとは言えない方法であったとしても)も多いのではないでしょうか。 どんなに設計上の意思決定ができている人でも、その頭の中では「色々な選択肢の中で悩んで、ベストではないかもしれないけど、前の前の課題に対してよりベターな方法」を選んでいる。でもその思考の過程を見せてくれる人はとても少ない。
コミュニーケーションには一定の時間がかかる、更にその内容が全員に同じレベルで浸透するにはもっと時間がかかる、更にその内容に従って行動するのは更に更に時間がかかる この時間の長い、短いは、組織の大きさや、文化にもよるし、浸透度のレベル感をどこで許容するかによって変わる— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) July 16, 2023 組織が何を重要視するかによって、その浸透度のスピードは全然変わってくるんだけど、外部の人がその期待値より遅いなって感じる時は、それはあなたの期待値が、あなたが考えるほど重要視されていない、と理解した方がいいと思うのです じゃあ、その優先度を変えさせるのか、それに合わせるのかって話— magnoliak🍧 (@magnolia_k_) July 16, 2023 「社長が言えばすぐにかわるんだろう?」みたいな発言をしている人を見たことがある。
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