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「言論抑圧―矢内原事件の構図」書評 今も切実、真の愛国心とは何か|好書好日
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「言論抑圧―矢内原事件の構図」書評 今も切実、真の愛国心とは何か|好書好日
言論抑圧―矢内原事件の構図 [著]将基面貴巳 東京帝大の矢内原忠雄教授が、雑誌での反戦発言などをめぐ... 言論抑圧―矢内原事件の構図 [著]将基面貴巳 東京帝大の矢内原忠雄教授が、雑誌での反戦発言などをめぐって辞職に追い込まれた事件(1937年)は、滝川事件、天皇機関説事件と共に、自由主義的知識人への一連の政治弾圧の一コマとされがちである。しかし著者は、歴史を複眼的に見る「マイクロヒストリー」の手法を用い、この事件のさまざまな顔を明らかにする。 矢内原の反戦論が、社会科学者としてよりも、むしろ敬虔(けいけん)な無教会派の「キリスト者としての使命感」から来たのではないかとの著者の指摘は、この事件が「学問の自由」だけにかかわるものでないことを示す。 矢内原失脚の要因として、所属学部内の勢力争いや、大学総長のリーダーシップの欠如などが指摘されてきたが、教授処分の権限がどこにあるかにつき、当事者間に誤解があったことが核心だと著者は述べる。大学が十分な自治能力をもたなかったからこそ、権力の介入を招いた面