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ヨセフ・シュクヴォレツキー『二つの伝説』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
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ヨセフ・シュクヴォレツキー『二つの伝説』 - 書物を積む者はやがて人生を積むだろう
二つの伝説 (東欧の想像力) 作者: ヨゼフシュクヴォレツキー,Josef Skvoreck´y,石川達夫,平野清美出版社... 二つの伝説 (東欧の想像力) 作者: ヨゼフシュクヴォレツキー,Josef Skvoreck´y,石川達夫,平野清美出版社/メーカー: 松籟社発売日: 2010/11/10メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (5件) を見る ナチとその後の共産主義政権下でのジャズについて書かれたエッセイ「レッド・ミュージック」と、「エメケの伝説」「バスサクソフォン」の二つの中篇を収録した本。 「エメケの伝説」は、小さな村のレクリエーションセンターでの、ハンガリー出身の神秘的な未亡人エメケと語り手の愛と、粗野な中年教師の横槍によりそれが挫かれてしまう顛末を描いた作品。エメケより何より教師の下品な言動の描き方がなんとも残酷で、最後の教師への復讐の場面もかなり陰険、というか、いじめだろ、これ。こういうキャラでもって小説を展開させるのは正直好きじゃない。 「バスサクソフォン」は、ナチ支配下