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おみそ汁
chukobunkop.hatenablog.com
編集者Fです。 5月25日刊の中公文庫プレミアム『沖縄決戦 高級参謀の手記』は、昭和47(1972)年に読売新聞社から刊行されて以来、43年ぶりの復刊になります。 この書は、昭和42年1月から50年にかけ『読売新聞』で長期連載された「昭和史の天皇」の取材過程で「発掘」されたものです。 「生きて虜囚の辱めを受けず」(戦陣訓)という風潮が根強かったなか、沖縄戦を戦った第三十二軍司令部でただ一人生き残った著者の八原博通元大佐は、戦後いっさい公職に就かず、故郷の鳥取県米子市皆生(かいけ)で逼塞中ひそかに手記を書き綴っていました。その手記が公刊された経緯は、文庫巻末に「昭和史の天皇」執筆メンバーだった松崎昭一さんがお寄せいただいた文章に詳しく書かれています。 さて今回の復刊にあたり、八原元大佐の長男であり、著作権継承者でもある和彦氏に、上述の松崎昭一氏と、解説を執筆していただいた戸部良一氏とともに、
3月刊の中公文庫プレミアムは、足立巻一『やちまた』(上下)です。 著者の足立巻一について、司馬遼太郎は、「俗世では仙人のように自己愛を捨て、それを芸術へと昇華していった。その生き方は空海の思想に通じる。かれの大作は、すべて六十代からはじまり、歳をかさねて作品に生命力があふれるようになった。明治以後、例のない文学者であった」と評しています。 この〝大作〟が、62歳のとき上梓された『やちまた』でした。 伊勢の神宮皇學館の学生だったとき、文法学概論の講義で知った「本居春庭」に魅せられ、以後、その生涯と著作の探究にのめり込んでから、じつに40年の歳月が過ぎていました。 その40年とは、2度の召集を受けた戦争を挟む40年でした。 本書は、著者自らの半生を巧みに織り交ぜながら、本居春庭の生涯、そして書名の由来となった『詞の八衢』『詞の通路(かよいじ)』という春庭の著作の成立過程を解き明かそうとしていま
●日本近現代史関連 入江相政『城の中』 角本良平『新幹線開発物語』 住本利男『占領秘録』 斎藤隆夫『回顧七十年』 ジョン・ダワー『吉田茂とその時代』(上下) 吉田茂『回想十年』(上中下) 北一輝『日本改造法案大綱』 岡田啓介『岡田啓介回顧録』 加藤高明『滞英偶感』 幣原喜重郎『外交五十年』 読売新聞戦後史班『昭和戦後史 「再軍備」の軌跡』 八原博通『沖縄決戦 高級参謀の手記』 吉田茂『大磯随想・世界と日本』 松本重治『上海時代』(上下) 北川四郎『ノモンハン 元満州国外交官の証言』 近衛文麿『最後の御前会議・戦後欧米見聞録 近衛文麿手記集成』 袖井林二郎『マッカーサーの二千日』 石射猪太郎『外交官の一生』 古島一雄『一老政治家の回想』 安倍源基『昭和動乱の真相』 磯部浅一『獄中手記』 大川周明『復興亜細亜の諸問題・新亜細亜小論』 木下道雄/高橋紘・編『側近日誌 侍従次長が見た終戦直後の
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