人生100年時代の社会に対する創意工夫 ("The New Long Life" 『LIFE SHIFT 2』リンダ・グラットン) ｜ きのう、なに読んだ？｜篠田真貴子｜ エール ｜『LISTEN』監訳

前著「ライフ・シフト」は、これからは寿命が100年に伸びるので、人生を教育・仕事・引退の３ステージで考えるのではなく「マルチステージ」で考えましょう、という内容でした。これまでの３ステージは年齢で区切られており、「一斉行進」しながら後戻りすることなく一直線に進んでいました。しかし、人生100年となれば、話は変わってきます。２０代から８０代の途中で何年か休み、自分探しをしたり教育を受け直してから再び働くとか、複数の仕事を少しずつ手掛ける時期があってもいい。しかも、何歳でどのステージに行くかは人それぞれ。このような新しい100年人生には、金融資産だけでなく、①生産性資産（能力）、②活力資産（健康）、③変身資産（人脈）、④パートナー（結婚相手）という無形資産を充実させることが大事、という趣旨でした。 前著は各国でベストセラーとなり、「人生100年時代」という共通認識が日本でも定着しました。しかし

[furudateko]

「The New Long Life」の書評。人生100年時代、年齢で区切らず/一直線ではないマルチステージと捉え、意味づけ/探索/関係づくりをしていこう、社会の仕組みに取り込もうと。よい。