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ソローキン『青い脂』:お下劣瞬間ゲイ小説で歌い上げる文学の確信 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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ソローキン『青い脂』:お下劣瞬間ゲイ小説で歌い上げる文学の確信 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
青い脂 作者: ウラジーミル・ソローキン,望月哲男,松下隆志出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/... 青い脂 作者: ウラジーミル・ソローキン,望月哲男,松下隆志出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 393回この商品を含むブログ (54件) を見る 昔の人は、たかが小説のヤワなエッチ描写ごときで発禁だ裁判だと大騒ぎしたもんだが、モロ出しエロ動画がネットでいくらでも見られる現在、もう小説ごときで、下品だエロだ低俗だと騒ぐ時代ではありませんわオホホホホと思っていたところに降って湧いた衝撃作。笑っちゃうくらいのお下劣お下品全開ぶりでありながら(いやまさにそれ故に)いまどき文学への希望と確信を力強く語るという、時代錯誤なのに目新しく、古くさいのに新鮮な代物がこのソローキン『青い脂』だ。 未来ロシアの研究所でスカトロ両刀づかいの変態どもが中露混合の悪態をつきつつ、文学クローンを作って小説を書かせ、謎の物質「青脂」を生