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AddressSanitizer の内部実装を読む 1 〜 概要・論文編 - FFRIエンジニアブログ
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AddressSanitizer の内部実装を読む 1 〜 概要・論文編 - FFRIエンジニアブログ
はじめに 基礎技術研究部の末吉です。 バグを検知するツールにサニタイザー(Sanitizer)というものがあり... はじめに 基礎技術研究部の末吉です。 バグを検知するツールにサニタイザー(Sanitizer)というものがあります。 英語で Sanitizer は「消毒剤」という意味で、Hand Sanitizer なら手指消毒剤を意味します。 ここで紹介するサニタイザーは、菌の代わりにバグを消毒してくれます。 サニタイザーは通常、GCC などのコンパイラに付属していて、コンパイル時にアプリケーションにバグの検知・報告機構を計装(instrument)します。 そしてアプリケーションの実行中にバグの発生を検知したらバグの調査に有用な情報を出力してアプリケーションを終了させます。 ここではサニタイザーの中でもおそらく最もよく使われているであろう AddressSanitizer(ASan) について複数回にわたって説明することとし、今回はその仕組みについてその源流である Google の発表した論文を読ん