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答志島の鳥 ―雉についての四方山話― - 書痴の廻廊
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答志島の鳥 ―雉についての四方山話― - 書痴の廻廊
雉は麓の鳥である。 人里近くの藪や林に身を潜め、田畠を窺い、隙あらば農家の手掛けた耕作物をいけしゃ... 雉は麓の鳥である。 人里近くの藪や林に身を潜め、田畠を窺い、隙あらば農家の手掛けた耕作物をいけしゃあしゃあと啄みに来る。 皇居の森や赤坂御所、陸軍戸山学校、それに近衛騎兵聯隊駐屯地――空襲で焼け野原になるまでは、大東京のど真ん中でもこのあたりの地域に於いて雉をふんだんに見かけたそうだ。 (Wikipediaより、草をついばむ雉のつがい) 就中、皇居の雉に至っては、「春になるとよく三宅坂に面した土手の芝生の上に出て遊んでいるのを見受け」たそうで、もはや一種の風物詩と化していたげな観がある。(昭和七年、大場弥平著『狩猟』4頁) 犬、猿と並んで桃太郎が鬼退治に同行している点からも、人との距離感、そのほど近さが察せよう。 接触の機会が多ければ、想像を拡げる余地も増す。 事実、このいきものを題材にした口碑・巷説の類というのは数多い。 鳥羽市の対岸、伊勢湾最大の島嶼たる答志島もまた、その種の噺の舞台と