「どんなにすごい人間でも死んだら忘れられるのよ」…終活をしなかった瀬戸内寂聴さんが66歳年下の元秘書に遺した「大切なもの」 @gendai_biz

2021年11月に99歳で逝去した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。その最晩年を支えた元秘書・瀬尾まなほさんのベストセラー『寂聴さんと生きた10年 食べた、笑った、泣いた』（光文社）が文庫化された。現在、瀬尾さんは寂聴さんの著作権管理を担いながら、エッセイストとしても活躍中だ。亡くなって4年目を迎えるいま、改めて感じる寂聴さんの存在の大きさや思い出を語ってもらった。 前編記事〈瀬戸内寂聴さんはやっぱりすごかった…娘の突然死に涙がとまらない母親に「横にいるお父さんの気持ち考えたことある？」と叱った深いワケ〉より続く。 『寂聴さんと生きた１０年 食べた、笑った、泣いた』（光文社） 寂聴さんの恋のルール寂聴さんは恋多き作家だった。25歳のときに夫の教え子と恋に落ち、翌年には夫と4歳の娘を置いて出奔。その後も数々の恋愛を経験し、「生きることは愛すること」という自身の言葉通りに生きた人生だった。 〈好きに