電子カルテの画像診断報告書所見に「確認」ボタン - 愛知県がんセンター愛知病院、治療遅れで防止策（医療介護CBニュース） - Yahoo!ニュース

愛知県がんセンター愛知病院（愛知県岡崎市、276床）は15日までに、画像診断結果の確認が不十分だったため、がん患者の治療が遅れた事例があったことを明らかにした。同病院は、電子カルテ上の画像診断報告書の所見欄に「確認」ボタンを表示するといった再発防止策を講じたという。【新井哉】 同病院によると、2015年1月23日に60歳代の男性患者が消化器内科を受診。その後、大腸内視鏡検査と生検で大腸腺腫と診断された。同年5月13日に大腸腺腫に対してESD（内視鏡的粘膜下層剥離術）を実施。切除標本を病理診断したところ、大腸がんだった。 同年11月9日、経過観察のためにCT検査を行った。画像診断報告書に「右肺底に12ミリ大の斑状病変を認める」「右下葉結節。まずは炎症機転を疑うが、経過観察を」との記載があったが、カルテには「異状なし」と記載され、肺病変の経過観察が行われなかった。 16年5月23日に経過観察の