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元来、左翼の貧乏くささが嫌いで、右翼になったようなものだった。 三島由紀夫とドリュ・ラ・ロッシェル。保田與重郎とエズラ・パウンド。 才気にあふれ、洗練と豪奢を友にし、余裕と成熟をもてあまして酔狂におよび、その果てに本気の賭けを見出してきた文人たちが、私にとっての右の基本的なイメージだった。 そういった思いのもとで、私は書き、語ってきたのだが、いつのまにか、右と呼ばれる陣営の人々がひどく貧相になり、浅く、乾いた、埃りむさいものになってしまったなぁ、と感じるようになった。
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2021/02/08 リンク