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川端康成のノーベル賞記念講演「美しい日本の私」はなぜ講談社現代新書で出たか - jun-jun1965の日記
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川端康成のノーベル賞記念講演「美しい日本の私」はなぜ講談社現代新書で出たか - jun-jun1965の日記
ノーベル賞の季節である。1994年に大江健三郎がノーベル文学賞をとってから、日本語で書く作家がノーベ... ノーベル賞の季節である。1994年に大江健三郎がノーベル文学賞をとってから、日本語で書く作家がノーベル文学賞をとった例はなく、今後も、期待できそうな作家はいない。ところで大江の受賞記念講演「あいまいな日本の私」は、68年の川端の「美しい日本の私」のパロディとして知られるが、大江のそれは岩波新書から、他のエッセイと合わせて刊行された。川端の講演は、サイデンステッカーによる英訳をつけて講談社現代新書から出ている。英訳をつけたといっても、薄い感じは免れない。当時ベストセラーになった様子もない。 ところで、なぜこれが講談社現代新書から出たのか、私は前から気になっている。大江の場合、1970年代から岩波との縁は深いから分かる。もっとも、ノーベル賞記念講演を新書で出すという形式は川端の場合を踏襲したわけである。 川端は、戦後はほぼ新潮社系の作家で、多くの作品を新潮社から出し、全集も新潮社から出ている。

