午前零時……死神チハルが仕事から戻ってきた。 「おっじ、さぁーん! 私はお腹が空いているのですよっ(笑)」 いつもそう、いつだっそう。チハルは窓から飛び込んでくる。 「なぁ、チハル。ただいまは?」 「そうでした。ただいまでしたね。ただいまチハルは戻りましたですよ、へへへ」 チハルは反省したような声で言ったけれど、満面の笑みが全てを物語っている。つまり、チハルは反省などしてない……。 「なぁ、チハル。それそろ玄関から入ってくれない? 急に窓から入ってくるの、毎回ビックリするんだけどなぁ……」 「ビックリはしないでしょ? 窓から隣の女の子が入ってくるのは、少年漫画の定番ですよ」 いやいやチハルちゃんよ、現実は漫画じゃないし。普通、誰だって驚くからから! 「ここは私の家ですよ。自分の家に何処から入ったって良いじゃないですかぁ? 私は窓からがお気に入りなんですよ、へへへ」 どういうワケだか、チハル