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自律性をうながす制度設計を--水野祐弁護士が語る「リバタリアン・パターナリズム」という考え方
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自律性をうながす制度設計を--水野祐弁護士が語る「リバタリアン・パターナリズム」という考え方
ウェルビーイングと制度設計 ドミニク・チェン氏(以下、ドミニク):では水野祐弁護士に「ウェルビーイ... ウェルビーイングと制度設計 ドミニク・チェン氏(以下、ドミニク):では水野祐弁護士に「ウェルビーイングのリーガルデザイン」というお題で発表をお願いしています。彼は、僕と同じクリエイティブ・コモンズというムーブメントの同志で、アートやデザイン、IT産業にも造詣の深い法律家として、僕も尊敬している人です。 今回プロジェクトに入ってもらったのも、人の心をどう扱うかをきちんと法制度のところまでもっていかないと社会の中で回っていかないだろうということで、法律の世界では未開拓の分野だと思うのですが、切り込んでいただくような発表をお願いします。 水野祐氏:弁護士をやっております水野と申します。今年2017年の2月にフィルムアート社から『法のデザイン』という本を出しました。 弁護士として実務をやっていると、みなさんは法律や契約といった法にかかわることをふだんの自分の生活からはなるべく遠ざけておきたいものと