シリア：国連調査団「数千人がアサド政権支配地域で不明」 | 毎日新聞

【カイロ秋山信一】国連人権理事会が任命したシリア問題の独立調査団は８日、収容施設での不法行為に関する報告書を公表した。「数千人がアサド政権の支配地域で行方不明になっている」と指摘し、多数が施設内で死亡した可能性を示唆。政権による民間人への組織的な虐待や拷問を強く非難した。 調査対象期間は、アサド政権による反体制派の武力弾圧が始まった２０１１年３月から昨年１１月まで。元収容者や目撃者ら６２１人の証言や証拠書類をまとめた。 報告書によると、政府軍や情報機関の収容施設には、常時、数万人が拘束されている可能性が高いという。拘束されている人の大半は男性だが、女性や子供もいる。１１年４月に１３歳の少年が南部ダルアー県で反政府デモに参加中に拘束され、５月に切断された遺体が家族に引き渡された例もあるという。

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『一方、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」、反体制派もそれぞれ独自の収容施設を保有しており、殺人や拷問が行われていると報告された』そして難民になって逃げ出す。