国保資格喪失者への医療費給付 8970万円返還請求せず 堺市、18年度までの5年間 | 毎日新聞

資格喪失者に国保の返還請求を怠っていた問題で謝罪する堺市職員＝堺市役所で2020年2月3日、高田房二郎撮影 堺市が国民健康保険の資格喪失者に対して給付した医療費の返還請求を怠っていた問題で、市は3日、2018年度までの5年間で計約8970万円が未請求だったと発表した。未請求はおよそ20年前から続いていたとみられ、市は歴代の関係者から聴取し、処分する方針。 堺市は、就職や転職のため市の国民健康保険資格を失ったにもかかわらず、医療機関で国保の保険証を提示し受診した人に対して、給付費の返還請求手続きをとらなければならないのに、数年間にわたり怠っていたと19年6月に公表していた。 未請求分のうち、市が返還請求したのは受診翌日から2年以内の約3900万円分のみで、2年超5年以内の約4626万円分については、請求権を放棄する議案を議会に提案する方針。市は「受診日時点に入っていた健康保険組合などへの被保

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“1996～99年度の担当係長が自己判断で事務処理方法を変更した頃から未請求が生じたとみられる。歴代担当者間でこのやり方が引き継がれ問題意識持つ職員もいたが上司に相談せず、担当者以外は未処理に気づかなかった”