Ｔｏｐｉｃｓ：阪急創業者・小林一三の足跡たどる 沿線の「理想郷」目指して 来春まで、大阪・逸翁美でポスター展など | 毎日新聞

宝塚少女歌劇の公演ポスターなど「昭和モダン」の香りが漂う会場＝大阪府池田市の逸翁美術館で13日、高瀬浩平撮影 沿線に住むのが愉快で、生活をエンジョイできる「理想郷」を出現させたい。阪急電鉄の創業者、小林一三（1873～1957年）は、こう願ったという。鉄道を核に百貨店や歌劇、映画などを展開し、現在の阪急阪神東宝グループにつながり、庶民が楽しめる文化の華を咲かせた。 1月3日に生誕150年を迎えた一三の足跡をたどる展覧会が2024年3月にかけて、大阪府池田市の逸翁（いつおう）美術館で開かれる。第1弾として「阪急昭和モダン図鑑」が開催中（6月18日まで）。1920～30年代にスポットを当て、競合する国鉄や私鉄と差別化するための広告、宝塚歌劇の夢の世界にいざなう公演ポスターなど126点を集めた。すべてに一三の意向が働いたわけではないかもしれないが、思想がうかがえる内容だ。 「大阪神戸間特急25分