論点：日本の反戦平和の現在地 | 毎日新聞

約半世紀前のベトナム反戦。日比谷野外音楽堂での集会後、路上を埋め尽くしたデモ隊＝1965年4月26日、東京・西銀座の数寄屋橋付近で撮影 ロシア軍のウクライナ侵攻は1年半以上続く。かつて日本が侵略した中国は、今度は台湾を侵略する側になる可能性も現実味を帯びる。「戦争に巻き込まれない」「再び侵略しない」を両輪にしてきた戦後日本の平和意識や反戦運動は、現状に対してどんな意味があるのか。何をできるのか考える。【聞き手・鈴木英生】 「戦えない国」の戦略必要 五野井郁夫・高千穂大教授 今の日本は、国民意識のレベルでは「戦えない」国である。ロシアによる侵略前の第7波世界価値観調査（2017～20年）で「国のために戦う」との答えは13・2％で世界最低水準だった。ウクライナは56・9％で中位だ。

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帝国の「狭間」から変革を 加藤直樹. ”開戦後すぐ、SNSで左翼や平和運動系の友人たちが何人も、ウクライナがいかに腐敗したひどい国かを言い立てつつ露を擁護し始めた。”