予測不能の津波、発生源へ調査船は向かった そこで見たのは／下 | 毎日新聞

10月、東京・八丈島で最大70センチを観測するなど関東から四国、九州にかけて広範囲に押し寄せた「謎の津波」。その発生源は伊豆諸島・鳥島の約76キロ南にある海底火山「孀婦（そうふ）岩」の西方と推定された。水深1000メートル級の深海で一体何があったのか。 全2回の2回です。 第1回・静かに押し寄せた「謎の津波」正体は 浮かんだ未知の海底地形 第2回・予測不能の津波、発生源へ調査船は向かった そこで見たのは ＜写真特集＞「謎の津波」メカニズムは？ 図解で説明 10年間隔の中地震→津波 津波が起きたのは10月9日早朝。孀婦岩の西約30～50キロで、ごく小さな地震が約3時間に少なくとも14回発生し、断続的に津波が発生した。気象庁は当初、明確な地震波を捉えることができず、実際に津波が観測されるまで注意報を出すことができなかった。 現場で何が起きたのか。それを探る前に、孀婦岩から約180キロ北へ目を移

[tt_w54s]

“孀婦岩”

[deep_one]

「87年に米国の大学が行った海底探査の記録で論文になっておらず、日本でも知られていなかった」