能登半島地震：能登半島地震 迫る72時間「一人でも多く」 救助隊、手回らず 余震の中、倒壊家屋捜索 | 毎日新聞

倒壊した上谷吉男さんの自宅前で、妻礼子さんらが救出活動を見守った＝石川県珠洲市で3日午後3時28分、林みづき撮影 能登半島を襲った地震の被災地では3日、行方不明者の捜索が続いた。4日夕で発生から72時間。これを過ぎると被災者の生存率が大幅に低下するとされている。降雨と強い揺れの中で救出活動が続くとともに、避難者からはライフラインの復旧を求める声が相次いでいる。 津波の被害を受けたとみられる石川県珠洲市宝立町鵜飼地区では3日、地元住民らが重機を使い、倒壊家屋に取り残された人を助け出していた。 「背中と足が見えた」。海岸から百数十メートルの集落に住む上谷（かみや）吉男さん（76）は同日午後4時20分ごろ、倒壊した2階建ての自宅から見つかった。地元住民ら数人がショベルカーなどを使って倒壊家屋の壁を取り除き、1時間半がかりで吉男さんを助け出したが、既に冷たくなっていた。