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対魔忍RPGショートストーリー『舞と災禍とふうまの本』 - エロゲシナリオライターそのだまさきの『まんたん工房』
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対魔忍RPGショートストーリー『舞と災禍とふうまの本』 - エロゲシナリオライターそのだまさきの『まんたん工房』
七瀬舞がふうま小太郎に声をかけたのは、そろそろ図書室の閉館のベルが鳴り出そうかという時だった。 G... 七瀬舞がふうま小太郎に声をかけたのは、そろそろ図書室の閉館のベルが鳴り出そうかという時だった。 G・ヴェルガの短編集『カヴァレリア・ルスティカーナ』を読み終え、作者の故郷であるイタリアのシチリア島、そこに住む人たちの厳しくて切ない人生に想いを馳せて、心地よい読後感に浸っていたら、ちょうど帰ろうとしている彼の姿が見えたのだ。 「ふうまさん、帰るんですか?」 舞が声をかけてきたことに少し驚いたような顔をして、ふうまは頷いた。 「もうすぐ閉館だからね。七瀬さんは?」 「私もそろそろ帰ります。これ読み終わりましたし」 「じゃあ上まで一緒に行く?」 「はい。ちょっと待ってください」 舞は自分の本を鞄にしまい、それ以外の図書室の本を端から指先でひと撫でした。紙気の力で本は浮き上がって、それぞれ元の本棚に戻っていった。 「便利だよなあ」 もう何度も見ているというのに、今日も羨ましそうな顔で言う。 「はい