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ブログで短編小説を。MOON。REBECCA。 - MIDNIGHT HERO
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MOON あたしの生まれた町は、空がいつも灰色に煤けていた。 町の中心部を流れる川は、工場の汚染水を多... MOON あたしの生まれた町は、空がいつも灰色に煤けていた。 町の中心部を流れる川は、工場の汚染水を多量にはらんで、油ぎったヘドロの水泡を浮かべ、顔を背けたくなるような異臭を放っていた。 あちこちにそそり立つ煙突は、夜になると一段と化学物質を大量に吐き出し、あたしたちの暮らす家の屋根に、あまたの塵埃を降り注いだ。 クラスの中には、必ず小児ぜんそくを患う子が何人かいた。 あたしはその子たちの周りで、何の疑問も抱かずに生きていた。 あたしの名は、あつ子。 あたしを産み育てた親たちは、そのスモッグを吐く工場で働いて生計を立てていた。 工場を経営する会社の社宅に住み、この薄汚れた町に暮らして、決して会社のことを悪くは言わなかった。 若かったママは、小さなあたしを抱き抱え、ぼんやりと夜空にかかる月を見上げ、 「ほーら、お月さまをごらん。うさぎさんがお餅をついているでしょ」 と、指をさした。 あたしは