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ブログで短編小説を。襟裳岬。吉田拓郎、岡本おさみ。 - MIDNIGHT HERO
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ブログで短編小説を。襟裳岬。吉田拓郎、岡本おさみ。 - MIDNIGHT HERO
襟裳岬 耳をすますと、鳴きしだく風の音が聞こえる。 時にあらあらしく、時にやさしい、海岸線に打ちよ... 襟裳岬 耳をすますと、鳴きしだく風の音が聞こえる。 時にあらあらしく、時にやさしい、海岸線に打ちよせる波濤のさざめきも。 日々刻刻と、空と海が一体となり、大地の先端を色とりどりに染めあげる。 私は、それらの風景の一部と化し、無機質な物体となって、北の大地を歩いた。 岬に近い宿で、私とその男は偶然、同部屋になった。 今どき、六畳ほどの古ぼけた和室に、赤の他人と同部屋で客を泊める旅館など、そう多くはないだろうが、旅に暮らす私には、めずらしくもないことだった。 太宰治の「津軽」は、こう始まる。 「ね、なぜ旅に出るの?」 「苦しいからさ。」 私もまた、このような感慨とともに、俗世間との交わりを断ち、旅暮らしを始めた。 それまで、ラジオ局の構成作家や音楽制作の末端で職を得、糊口をしのいで来たのだが、私の性分か、それまでの暮らしをほとんど放擲してしまったのである。 だが、まったく収入も無く、このような