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大編成のジャズ・インストゥルメンタル・バンドDC/PRGのリーダーであり、最近は小田朋美(CRCK/LCKS)とポップ・ユニットSPANK HAPPYのシンガー/コンポーザーとしても活動する菊地成孔。 MOCでは「大人が聴くべきアルバム3選」として、菊地にポップス、クラシック、ジャズの「古典」を1枚ずつセレクトしてもらった。 前回は、クラシックの古典としてグレン・グールが弾くバッハの『平均律クラヴィーア曲集』第1巻と第2巻を挙げた菊地。 今回はいよいよジャズの巨匠マイルス・デイヴィスについて、改めて訊く。 ジャズを知り尽くした彼は、マイルスをどう聴くのだろうか。 では最後に、ジャズの古典を挙げていただきたいのですが。 やはりここは、マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』を挙げておきます。 さっき僕は「オワコンなんて滅多にない」と言いました。 どんなコンテンツからも栄養は吸収できる
〜連載第1回〜 自立を目指して生きてきたら、いつの間にか孤立していた。 依存症に苦しんでたら、共存という新たな道が見えてきた。 これは、そんな私の半生の話です。 数年前に原因不明の病気に罹り、入院中に何度か死にかけた。 その体験の話になると、よく「死にかけたことで人生観とか変わりましたか?」という質問を受けるのだが、その点で言えば、じつは全然変わっていない。 むしろ私を変えたのは、臨死体験よりも、その後の障碍者生活だ。 一時期は車椅子で、トイレにもひとりで行けない状態。 今は杖を突いて歩けるほどには回復したが、それでも誰かの腕につかまって支えてもらわなければ、どこにも外出できない。 この「ひとりでどこにも行けない」状態が、私にとっては大きな衝撃であり、人生観の転機となった。 何故なら、私はもう40年以上も、「ひとりで生きていく」ことに人生最大の価値を置いてきたからだ。 思春期の頃からずっと
西寺郷太の「ポップ・ステーション」駅:其の八 1995-1999〜ノーナ・リーヴスを動かした街、下北沢(中編) 前回に引き続き、ノーナ・リーヴスが本格的に活動し始めた、言わば〈ノーナ・リーヴスの始発駅〉である小田急・下北沢駅周辺からお届けする、西寺郷太の「ポップ・ステーション」駅。 下北沢に出入りするようになってからほどなく、天性のコミュニケーション能力であっという間に界隈で知られる顔になっていったという西寺駅長でしたが、はて、肝心のノーナ・リーヴスのほうはというと……? その前に、ちょっと他愛もない話題から。 前回の話のなかで、「ブリット・ポップ全盛期」の下北沢が語られてましたけど、あの頃はブラーとオアシスが双璧で、「ブラー派」とか「オアシス派」なんて言ってる人もいましたよね。 ただ、当時の東京でブラーっぽいバンドっていうのはなかなかいなくて、圧倒的にオアシスのフォロワーのほうが多かった
古代から人々の知的好奇心を刺激してやまない学問・哲学──。 真理の探究を掲げ、人生や世界というあやふやな物事を、理性でもって追求する。 そんな哲学の分野で“戦う哲学者”の異名を持つ中島義道先生に、自身が開いた哲学塾のお話しを伺いながら「そもそも哲学は私たちに何をもたらすのか」ということを聞いてきました。 ──中島先生は基礎から哲学を学べる「哲学塾カント」を開いていらっしゃいますが、どんな方々が塾生になっていますか? ここはね、すごいんですよ。ちょうどこの(2018年)1月で10周年。で、1500人くらいが受講しに来た。 そして、どんどんどんどんいなくなるんですね。どんどん来て、いなくなる。 今、塾生は100人くらいますけども、若い人(20代)はそんなに多くないんですよ。 (60代以上の)老人も多くない。30代40代が多いですよね。男女比は8対2……、あるいは7対3くらいかな。 それでね、学
65歳以上が総人口に占める割合が過去最高の27.7%をマークした2017年日本。 人生100年時代構想が叫ばれていますが、どんな変化が巻き起こるのでしょう。 人生の後半戦における節目のひとつが定年です。 価値ある労働力とは何か、老後の人生に立ちはだかる不安の正体とはどんなものなのでしょう。 日本経済新聞で連載を持ち、人生設計について読者からの質問に答えていた作家・橘玲氏に、老後を幸せに過ごすためのアドバイスを教えていただきました。 老後の不安も絶えません。 どうすれば、不安を解消できるでしょうか。 超高齢社会が到来して平均寿命が延び、100歳まで生きる人も珍しくなくなるといわれています。 その一方で日本国の借金は1000兆円を超えていて、年金制度が破綻するのではないかという不安が広がっています。 80歳や90歳でホームレスになって、公園や河川敷で暮らすことほど残酷な未来はありません。 そう
元編集者にして現在は作家として活動している橘玲氏に、人生100年時代の生き方・働き方についてお話しを伺うインタビュー第2回目。 今後増えるであろう人生設計モデルやキャリアデザインを伺ってきました。 人々の働き方に大きな揺らぎが訪れている昨今、橘氏のお話しがあなたの人生を見つめなおすきっかけになるかもしれません。 今のご自身の働き方や労働環境と照らし合わせながら、インタビュー第2回目をご覧ください! 今後、日本の優秀な人材がますます海外へ流出してしまうのでしょうか? ものすごく優秀な若者なら、シリコンバレーで起業を目指すとか、アメリカの大学で研究者になるとかすると思いますが、日本でいま起きているのは「海外流出」ではなく、優秀な人材の「会社からの流出」だと思います。 いま東大の周辺にはベンチャー企業がたくさん集まっていて「本郷バレー」などと呼ばれていますが、彼らと話をすると「シリコンバレーは成
橘玲氏「リベラル化、グローバル化、知識社会化の三位一体の巨大な潮流が世界を覆う」インタビュー【第1回】 「幸せ」とは何だろう――日本は安全で、治安も良くて、豊かで、インフラも教育制度も整備されています。 不景気といっても、GDPは世界3位。しかし私たちは心から幸せだと思える人生を送っているのでしょうか? その問いに答えてくれるのは、注目の書籍『幸福の「資本」論』や『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』を世に送りだした作家・橘玲(たちばな・あきら)さん。 日本社会の構造分析や海外の事情も交えながら、人生100年時代の生き方戦略について考えます。 ──まず前提として、2020年に向けて景気はどうなっていくのでしょうか? 長期的には、割と楽観的に考えています。 AI(人工知能)などテクノロジーの進歩は大方の専門家の予想を超えており、これからさまざまな分野でイノベーションが生み出されていくでしょう。
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