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最近読んだ本 2026年 其の二十一 - ナラネコ日記
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角田光代『さがしもの』 今日は読書の話題です。角田光代の『さがしもの』。 角田光代の小説は、三年前... 角田光代『さがしもの』 今日は読書の話題です。角田光代の『さがしもの』。 角田光代の小説は、三年前に『対岸の彼女』を読み、相性がいまいちの作家かなと思い、読んでいなかったが、今回読んだ『さがしもの』はよかった。 200ページほどに、短めの短編から、掌編といっていいほどの長さのものまで、9編の小説が収められている。すべて本に関する物語だ。主人公は、一編をのぞいて若い女性で、恋愛がらみの話が多い。とくれば、女性向けの短編集かと思うが、60歳を超えた男である私が読んでもおもしろかった。 日常的な世界をさらっと描いているようで、一つひとつの話に違ったテイストがあり、読者を飽きさせない小さな仕掛けがほどこしてある。強く魂を揺さぶられるという形ではなく、静かに心に沁みてくるような作品集だった。 それでは、四編だけ選んで感想を。 「旅する本」 冒頭の話。主人公の「私」は女子大生であった18歳の時、学生街

