「家具のまち」として知られる福岡県大川市で29日、市長選が投開票され、政治経験のない77歳新顔が、47歳現職の3選を阻み、初当選した。市が進める総事業費約89億円の産業・観光振興拠点「大川の駅」(仮称)が争点で、新顔候補は反対派だった。 【写真】告示日2日前に開かれた公開討論会には多くの市民が集まった。投票率は60.8%で、過去最低だった2016年の59.94%を上回った=2024年9月20日午後7時19分、大川市酒見 初当選したのは、1920年創業で、グループ年商73億円の地元大手・家具企画開発会社「エトウ」相談役の江藤義行氏(77)=無所属=。現職の倉重良一氏(47)=同=に579票差で競り勝った。 大川の駅は「川の駅」や「道の駅」を備えた施設で、倉重氏の市長就任前から構想があった。市議会では関連議案が賛成多数で可決され、2027年度末の開業を目指し、予定地では軟弱地盤対策工事が始まっ