「うどん県」を悩ますもったない廃棄うどん、バイオエタノールに回収 ニュースイッチ by 日刊工業新聞社

うどんは香川県を代表する主要な観光資源であり、その生産量は国内第１位である。その一方で生産過程で発生する不良うどんの処理は、製麺業者にとって大きな問題となっていた。例えば、香川県内のある冷凍うどん製造業者では、１工場あたり年間２５０トンのうどんを廃棄しており、保有６工場全てを合わせると年間１５００トンを約２０００万円かけて廃棄処分していた。この廃棄うどんが「もったいない」という製麺業者からの声がきっかけで共同事業が始まった。 うどんなどのでんぷんを発酵させてバイオエタノールを生産する場合、液化酵素や糖化酵素を加える前処理を行って初めて酵母による発酵が可能となる。 産業技術総合研究所では液化酵素・糖化酵素をもつ酵母株を開発し、ビーカースケールではうどんから直接エタノールを生産することに成功していた。また、うどんには塩分が含まれているが、この塩分に対して耐性を示す耐塩性酵母も開発していた。 ち

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