村上春樹の個人主義と、その参考にならなさ｜デビット・ライス

（このエッセイは最初は「村上春樹とわたし」という題名で書いていたが途中で方針転換した。そのため、序盤ではわたしが村上春樹の作品に出会ってきた経緯を書いているが、途中からは別の話題に切り替えて書いている。） はじめに村上春樹の本に触れたのは中学生のときで、『うずまき猫のみつけかた』というエッセイだ。わたしは小学生の頃は青い鳥文庫などの児童向けミステリーを読んでいて、中学に上がってからは新潮文庫などで大人向けのミステリー小説も読み始めていたのだが、ある段階で「ミステリー小説なんてどれもこれも同じだ」と気付いて嫌気が差してしまった。しかし、当時はミステリーやSFなどのジャンル小説ではない小説の存在によく気付いておらず、何を選択すればいいのかもわからなかったので、しばらく本を読んでいない時期が続いていたのだ。そんな時期に、見かねた父親が新潮文庫の『うずまき猫のみつけかた』を買ってくれたのだ。ただし

[jankoto]

春樹の人生相談でよく覚えてるのは、Q「どうすればタフになれますか？」A「タフな振りをすればいい」みたいなやり取り。『風の歌を聴け』にも似たような台詞がある。

[tarotheripper]

『風の歌を聴け』の文章は｢強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。｣ですね

[sippo_des]

浮世離れというやつ？ラスト・サムライ的な、ラスト小説家としてだけ生きられた人。

[yarumato]

“彼の個人主義（自分の考え方を貫く。同調圧力に屈しない）は能力（小説家やジャズ喫茶で成功）が前提だ。春樹は現代の作家と異なり、弱音を吐かず、一線は守って滑稽さを生じさせない。凡人には真似が難しい。”

[mom0tomo]

“どこかで諦めて、社会に屈して世間に溶け込む凡人なりの生き方へと軌道修正しなければならないタイミングが訪れるだろう。おそらく、そのタイミングは早ければ早いほど本人にとっては幸福だ”

[toraba]

「日本社会に面倒を感じたら外国に移住して数年間滞在するという判断ができてしまうし、また必要を感じればさっと日本に帰国することもできる」Anywhere族の族長みたいだな。https://youtu.be/helG4ohheTM?t=2425

[maturi]

村上春樹の価値観や考え方とそれに基づいた生き方は、多くの人が憧れて理想の対象にするようなものだ。同時に、その考え方や生き方は、凡人がトレースして真似するのがかなり難しいものでもある。「村上春樹のように