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スノウホワイト|深志美由紀
黒板に羅列する方程式。 数学の相良先生が、長い方程式を黒板にすらすらと書いていく。 ゆびさき。 私の... 黒板に羅列する方程式。 数学の相良先生が、長い方程式を黒板にすらすらと書いていく。 ゆびさき。 私の視線は、その、白いチョークを持つ指先に釘付けになる。男性特有の、節くれ立った、けれど繊細な細長い指。 その中指が私の中に埋まる瞬間を想像して、私はうっとりと目を閉じた。 先生の白い肌。きまじめな、冷たい印象の瞳。薄い唇。私はそのからだじゅうすべてに、あまねくキスを降らせる場面を想像する。 私は頭の中で相良先生をすっかり裸にしてしまった。現実の彼は、そんな私の淫らな視線を紳士的に無視して、数式の謎を解き明かしている。 好きだ。 私の頭の中は、相良先生のことでいっぱいだ。 十二月に入ったばかりの街は、早くもクリスマス一色だった。 賑やかな商店街を抜け、金木犀や松を強迫的に飾り付けた民家の庭のイルミネィションを横目に歩いて、コンビニの角を曲がる。角から二件目が、比佐子さんのピアノ教室だ。 「こんば
2018/02/19 リンク