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図書館の受益者は誰か――「利用者は一握り」と主張する図書館予算論が見ていないもの|Reading Monkey
序図書館を使っていない人は、図書館から利益を受けていないのか。 教師が資料を調べ、その成果を授業に... 序図書館を使っていない人は、図書館から利益を受けていないのか。 教師が資料を調べ、その成果を授業に使う。家族の一人が介護に関する情報を探し、別の家族の生活を支える。地域の記録を調べた人が、行政の説明を検証する。こうした場合、図書館に接触した人と、その活動の成果を受け取る人は一致しない。 しかし、この可能性だけから、すべての住民が利益を受けているとも、どのような図書館予算も正当化されるともいえない。便益が届き得ること、実際に届いたこと、その便益が他の手段では得られなかったこと、費用を上回ることは、それぞれ異なる命題である。 図書館の公共的価値を論じるには、利用の記録、受益の経路、政策によって生じる変化、公費負担の根拠を分けなければならない。利用者数だけを見て便益の範囲を閉じる議論と、間接的な価値を理由に費用の検討を免れる議論は、反対に見えて、同じ区別を省略している。 1 「利用者が少ない」と





2026/09/16 リンク