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『平和の追求 18世紀フランスのコスモポリタニズム』川出良枝|東京大学出版会
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『平和の追求 18世紀フランスのコスモポリタニズム』川出良枝|東京大学出版会
川出良枝『平和の追求 18世紀フランスのコスモポリタニズム』がまもなく刊行となります。18世紀の戦乱... 川出良枝『平和の追求 18世紀フランスのコスモポリタニズム』がまもなく刊行となります。18世紀の戦乱の中で平和を求め続けた人々の、切実な思索の軌跡を丹念にたどります。本書冒頭の「序論 1 コスモポリタニズムの再興」を公開いたします(*注は省略しています)。ぜひお読みください。 戦争のない世界の実現は人類の長期にわたる夢である。だが、それは、何度も裏切られ続けてきた夢であったと言えよう。東西冷戦の終結により、平和と安定の未来を約束されたかに思われた国際秩序は、またたく間に、戦争や内戦や軍事介入、テロリズムを含む様々な暴力の脅威にさらされることになった。ついには、力による一方的な現状変更を試みる陰惨な侵略戦争がウクライナの地で勃発し、第二次世界大戦後の安全保障の枠組みが揺るがされる事態ともなった。その一方で、市場秩序のグローバル化、国境を越える人や情報の往来は、もはや止めがたい流れとして定着し