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会話術
pkun.hatenablog.com
今回は意外と遭遇頻度の多い低K血症についてまとめてみました。 特に入院症例では多い印象があり、知識を持つことは重要だと思います。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 目次 【参考文献】 【基本事項】 【原因の鑑別】 ①フローチャート ②偽性低K血症 ③K摂取不足 ④Kの細胞内へのシフト ⑤Kの腎性喪失 ⑥Kの腎外性喪失 【治療】 ①治療の際の注意点 ②心停止や致命的な症状がある場合 ③経静脈的投与 ④経口投与 ⑤カリウム保持性利尿薬 【参考文献】 内科救急診療指針2022 鍬谷書店 Amazon 【基本事項】 BMJ 2002;324:1320-3 ・血清カリウム濃度<3.5mEq/Lの状態を言います。 ・症候:倦怠感, 筋力低下, 便秘, 耐糖能異常, 尿崩症, 横紋筋融解, 不整脈, 呼吸筋麻痺など。 ・心電図変化:T波平坦化, ST低下, U波, P
高齢者の腰痛は遭遇することの多い主訴の1つになります。 その原因としての脊椎圧迫骨折も遭遇頻度が非常に高い疾患になります。 今回は、そんな脊椎圧迫骨折の診療をまとめてみました。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 目次 【参考文献】 【診断】 【新鮮骨折のMRI所見】 【治療】 ①保存的治療 ②外科治療 ●強直性脊椎骨増殖症(DISH) 【圧迫骨折以外の脊椎骨折】 ①脊椎破裂骨折 ②横突起骨折 【参考文献】 骨折ハンター レントゲン×非整形外科医 作者:増井 伸高 中外医学社 Amazon Jpn J Neurosurg 2016;25:718-729 【診断】 Jpn J Neurosurg 2016;25:718-729 ・"高齢者の転倒後の腰痛"は、その多くが脊椎圧迫骨折によります。 ・骨粗鬆症を有する患者に軽微な外傷で生じることが多いですが、転移性
高次脳機能障害は敷居が高く感じる分野の1つです。 1つ1つの症候が単純ではなく、分類などもやや混み入っている印象があります。 一方で勉強して診察を行うと、非常に面白く感じる分野でもあると思っています。 今回は、ベッドサイドで簡易的(スクリーニング的)に行えるような評価法例をまとめてみました。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献】 【高次脳機能障害と神経心理学】 【高次脳機能障害の分類】 【高次脳機能障害の局在診断】 【ベッドサイドにおける評価】 ⓪基本事項 ①注意障害 ②記憶障害 ③失語 ④失行 ⑤失認 ⑥その他の高次脳機能障害 【参考文献】 日本神経心理学会 神経心理学への誘い 高次脳機能研究 2020;40(2):199-203 高次脳機能研究 2020;40(2):204-211 【高次脳機
キューピーです。 今回は、高血圧性脳症の診療についてまとめてみました。 PRESやRCVSといった病態も絡めてまとめています。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献】 【基本事項】 【原因】 【症状】 【頭部MRI/MRA】 ⓪基本事項 ①PRES ②RCVS 【治療】 【RCVS】 ●コラム:PRESのリスク因子 【参考文献】 【基本事項】 ・概念:急激な血圧上昇や持続的な高度の高血圧で神経症状をきたすものです。 ・長期の高血圧患者では220/110mmHg以上での発症が多いとされます。 →しかし、元々高血圧がない症例では160/100mmHgでも発症し得ます。 ・病態仮説:高血圧による"脳血管攣縮"とこれに続く"血管原性浮腫"が注目されています。 -高血圧により脳血管が攣縮します。 →これにより
脳卒中診療では、麻痺や感覚障害と同じくらい失語症状に出くわします。 しかし、麻痺などと違いとっつきにくい症候でもあります。 各種失語と対応する病変の画像なども絡めながら、失語についてまとめてみました。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 【参考文献】 【基本事項】 ・概念:獲得された言語知識が、大脳病変によって後天的に障害された状態です。 ・原因:脳血管障害(最多)、脳腫瘍、外傷、てんかんなど。 ・言語能力の優位性は、右利きで99%、左利きで60%が左大脳半球にあります。 →失語ではほとんどの場合、左大脳半球に障害部位があります。 【言語中枢】 言語中枢とは - コトバンク ・ブローカ野(44(+45)野):言語の運動面に関わり、前頭葉の下前頭回後方に位置します。 ・ウェルニッケ野(22野):言語の聴覚的理解に関わ
キューピーです。 頭部MR angiography(MRA)はよく撮像されるシーケンスです。 造影剤を用いずに脳動脈を評価できる利便性の高さが特徴です。 今回はそんな頭部MRAの読影について考えます。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献・サイト】 【基本事項】 【基本解剖】 ①内頚動脈(ICA:Internal Carotid Artery) ②中大脳動脈(MCA:Middle Cerebral Artery) ③前大脳動脈(ACA:Anterior Cerebral Artery) ④後大脳動脈(PCA:Posterior Cerebral Artery) ⑤椎骨脳底動脈(VA:Vertebral Artery/BA:Basilar Artery) ●コラム:脳底動脈閉塞 ●コラム:脳底動脈先端
●この記事は2021/11/27に内容更新しました。 キューピーです。 片頭痛はcommon diseaseです。 日常臨床でも比較的よく遭遇します。 今日はそんな片頭痛について勉強していきます。 頭痛の診療ガイドライン2021発刊に合わせて、内容を更新しています。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献】 【基本事項】 【診断基準(国際頭痛分類第3版(ICHD-3))】 ①前兆のない片頭痛(1.1) ②前兆のある片頭痛(1.2) ●前兆について ●慢性片頭痛 ●不思議の国のアリス症候群 【治療】 ①頭痛ダイアリー ②発作治療薬 ●重症発作/発作重積の急性期治療 ③発作予防薬 ④妊娠/授乳中の治療 【片頭痛とてんかん】 ①基本事項 ②片頭痛前兆により誘発される痙攣発作 ③てんかん発作による頭痛 【ER
キューピーです。 今回は久しぶりに"私見"にあふれた記事を書いてみようと思います。 もう一度PCR検査やコロナに関する報道のあり方を考えてみます。 例のごとく"私見"ですので、一歩引いた視点で記事を読んでいただければと思います。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【感染者数=PCR陽性者数】 【PCR検査を真に理解している人はほぼ皆無】 ●コラム:医療も医学もとっても難しい 【広瀬すずは本当にコロナに感染しているのか?】 【結局、広瀬すずはコロナなの?】 【芸能人にコロナ陽性者が多い理由】 【問われる報道のあり方】 【感染者数=PCR陽性者数】 ・僕が認識してる範囲内ですが、日本では現在、コロナ感染者数はPCR(または抗原検査)陽性者数をカウントしていたと思います。 ・以前も記事に書きましたが、誰がどうみても絶対にコロナなのに、PCRが陽性とならなかった症例をみたことがありま
キューピーです。 咳嗽を主訴に小児科外来を受診するケースは多いです。 いわゆる気道症状としてまとめられる鼻汁や喘鳴などとともに勉強します。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献】 【発熱を伴わない咳嗽】 ①基本事項 ②急性咳嗽(≒ウイルス性上気道炎) ③遷延性咳嗽 ④慢性咳嗽(→小児科コンサルト) ⑤症状や病歴から鑑別できる疾患 【発熱を伴う咳嗽】 ①基本事項 ②胸部聴診で異常がない場合 ③吸気性喘鳴を伴う場合(=クループ) ④局所的なcracklesを伴う場合(=気管支炎・肺炎/細気管支炎) 【参考文献】 【発熱を伴わない咳嗽】 ①基本事項 ・咳嗽のみを主訴とするケースは意外と多く、保護者は子供の咳嗽に敏感です。 ・基本的に咳嗽の持続期間によって鑑別疾患を考えます。 -急性咳嗽:3週間未満の咳嗽。
キューピーです。 第1波ではじめてコロナ患者を見た時に、胸部CT所見にビビった記憶があります。 何も症状がないのに、肺にはガッツリ所見があるんですよね。 こういう症例をみると、無症状でも気を付けようという呼びかけの意味が分かります。 ということで、今回はCOVID-19の胸部CT所見について考えてみたいと思います。 胸部CTの一般的事項については以下の記事からどうぞ。 pkun.hatenablog.com pkun.hatenablog.com ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【胸部CTの適応】 【胸部CT所見】 ①典型的な所見(あったらコロナを疑う所見) ②非典型的な所見(あったらコロナらしくない所見) ③基本的な考え方 ●COVID-19の胸部CT所見簡易まとめ 【実際の胸部CT画像】 ①初期の画像 ②進行期の画像 ③ARDS症例の画像 【最後に】 【胸部CTの適応】
●この記事は2020/12/22に内容更新しました。 キューピーです。 頭部CTは簡単という話を聞きますが、実は全然簡単ではありません。 思っている以上に得られる情報は多いのです。 今回は、様々な文献やサイトを参考にして、自分の読影手順をまとめてみました。 まずは"脳実質や脳室・くも膜下腔以外"の構造についてまとめます。 目次 【参考文献・サイト】 【眼窩】 【副鼻腔・鼻腔】 【乳突蜂巣・外耳道】 【頭蓋骨】 【軟部組織】 【参考文献・サイト】 xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp medicalimagecafe.com ※画像で出典元記載がないものは上記の"CT正常像"に、赤字で書き込んだものです。 【眼窩】 ・眼球:小眼球症、義眼などの人工物の有無を確認します。 ・水晶体:正常の位置にない場合、水晶体脱臼が疑われます。 ・涙腺:腫大を認める場合、サルコイドーシスやIg
キューピーです。 先日、COVIREGI-JPという日本国内の約2600例のCOVID-19入院患者の中間解析のデータが公表されました。 今回、メディアセミナーというWeb上でも閲覧できる記者会見的な場での発表だったようで、重要な発表資料を手に入れることができませんでした・・・。 もしどこかで閲覧できる場所などがあったら是非教えてください。 そして、発表資料を手に入れることができないので、例のごとく忽那先生の記事を参考にしつつ、この記事も進めていきます。 news.yahoo.co.jp ※本記事内の画像は全て上記URLより引用してます。 目次 【はじめに】 【概要と重症度】 ①男女比 ②入院までの日数と入院日数 ③重症度 【重症化因子】 【重症例の年齢比】 【致死率】 【コロナはただの風邪なのか?】 【記事の要点まとめ】 【はじめに】 ・まず、この研究は非常に重要な研究だと思います。 ・
キューピーです。 今週は色々な動きがありましたね。 東京都医師会の記者会見は個人的には気になりますが、全文がネットにないのでまだ内容は確認していないです。 あとは緊急事態宣言がどうとか、東京は400人超えとか、大阪や愛知が地味にヤバいとか、いよいよ岩手陥落とか、今週はとても濃い1週間だったと思います。 その濃い1週間で感じたことを、また例のごとくぼやいていきます(笑) 今週はめちゃ濃かったので目次も付けておきますね。 ※あくまで都内内科医(コロナ診療もしてる)の私見です。 目次 【新規コロナ患者数とブログアクセス数が比例してる件】 【感染した医療従事者を責めないで】 【経済で死ぬって甘えでは?】 【Go to コロナ】 【国会議員いらない説】 【緊急事態宣言は不可避】 【次の1週間が重要】 【新規コロナ患者数とブログアクセス数が比例してる件】 いきなり閑話休題で、こんな話からです。 第一波
キューピーです。 恐らく多くの読者の方は、第2波の中で無策に近い政府に怒りを感じていることと思います。 そういった感情を不平不満という形でぶつけることは自由ですが、それでコロナが消えてくれるわけでもありません。 不平不満に気持ちを割くより、個人レベルでできることを粛々と行う姿勢が重要です。 今回は、第2波はできるだけ自粛しないと決めた人にも、頑張って自粛をしてくださってる方にも分かりやすく、誰にでもできるコロナ対策を提示してみます。 以前から、分かりやすさを最優先して記事を書いていますので、今回もそれを踏襲します。 ①3密を避ける(特に密接) 今さら3密かよ!と思った方もいるかもしれません。 しかし、日本が第1波を乗り切れたポイントの1つが専門家会議による3密の提唱だったと思います。 今やWHOも3Cとして、この考え方を採用していますが、もう一度復習です。 密閉 換気の悪い密閉空間を避けま
●この記事は2021/3/15に内容更新しました。 キューピーです。 病棟にいる患者さんにインスリンを使用する機会は多いです。 今回はインスリンの使用法について全般的にまとめてみました。 DKAやHHSの治療についてもまとめています。 ※この記事の内容が原因で生じたいかなる不利益にも責任は負いかねます。 ↓1日1クリックお願いしますm(__)m 目次 【参考文献】 【目標血糖値】 【インスリンの適応】 ①絶対的適応 ②相対的適応 【インスリンの導入】 【インスリンの調整】 【糖尿病患者の補液】 【スライディングスケール】 【食直後打ち】 【DKA/HHSの治療】 ⓪基本事項 ①輸液 ②インスリン ③K補正 ④アシドーシス補正 ⑤モニタリング 【参考文献】 【目標血糖値】 ※一部、私見も混ざる記載となるためご注意ください。 ・非専門医であれば、合併症予防の目安となるHbA1c 7.0%を第一
キューピーです。 読みたいなあ、けど仕事忙しくて無理だろうなあと思ってた論文があったのですが。。。 忽那先生が先にYahoo!ニュースに記事を寄稿していたので読む手間が省けました。 記事を読むと、感染症の専門家ならではの追加情報も豊富で、さすがだなと思いました。 それがこちらです。 news.yahoo.co.jp エボラ後症候群やライム病後症候群なんて初めて聞きました。 やっぱり専門家だけにしか書けないことってありますよね。 分かりやすく、内容も充実している記事ですが、さらに簡単に要点を抜き出すと ①コロナ後症候群がある。 ②論文では発症から2か月後も87.4%(!)の人が以下のような症状を有する。 ・倦怠感や呼吸苦(多い) ・関節痛 ・胸痛 ・咳 ・嗅覚障害 ・目や口の乾燥 ・鼻炎 ・結膜充血 ・味覚障害 ・頭痛 ・痰 ・食欲不振 ・喉の痛み ・下痢 ③40%の人が生活の質(QOL)が
キューピーです。 記事の内容が参考になったという方はブクマしてくださると喜びます。 さて、昨日は当直だったのですが、4月の第1波のように患者数が減ると思いきや、1時間も眠れないくらい忙しかったです。 そして、20-30代の発熱患者がとてつもなく多かったです・・・。 また、全然違う病気で救急搬送された若者が実はコロナだったりして、濃厚接触者が出たり・・・。 病院内の状況をみると、明らかに4月よりレベルが上の波が押し寄せてきているように感じます。 今は、どちらかというと経済よりも医療に重点を置くべきタイミングだと思います。 もちろん経済も大事なので、重要なのはその比率だと以下の記事で述べました。 pkun.hatenablog.com しかしGo to キャンペーン然り、どちらかというと経済に重点を置く傾向がまだ続いているように感じます。 政府や都知事などから、自粛する人の割合を増やすようなメ
キューピーです。 全国的にコロナ患者が増加傾向にありますね。 一応、これは第2波と呼んだ方がいいと思いますが、メディアがそのような用語を使わないことに違和感を感じます。 ところで、最近密かに熱いニュースがありました。 www3.nhk.or.jp この記事をみて僕が最初に思ったのが、今さら?ということです。 空気感染かそうでないかの議論は、正直なところ非感染症医の自分では結論を下すのが難しいだろうと思っています。 その思いを書いたのが以下の記事です。 pkun.hatenablog.com 僕は今回何が議論を盛り上げているのか詳しく知らないですし、空気感染に関わるかもしれない論文は上記以外ほとんど知識がないですが・・・。 それでも僕の考え方はやっぱり変わらなさそうです。 「SARS-CoV-2は、証明されていないものの空気感染のリスクを考慮しながら、対応した方がよい」 これは上記の、なんと
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