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雑学
ranunculuslove.hatenablog.com
『読んでいない本について堂々と語る方法』を最近知りました。衝撃です。なんとこの書籍、2007年にフランスで出版されるやいなやベストセラーとなり、30か国以上で翻訳されました。著者は、文学教授であり精神分析医でもあるピエール・バイヤール。特異な観点から徹底的に裏付けされたロジックは必読です。 読んでいない本について堂々と語る方法 作者:ピエール・バイヤール筑摩書房Amazon そもそも、何をもって「読んだ」といえるのか。熟読、再読しても、全てを把握し記憶するのは不可能です。内容が頭に入ってこず、読んだそばから忘れていくのであれば、読んでいないのも同然です。 反対に「読んでいない」はどうでしょう。単に忘れているだけだったり、途中で挫折した、人から聞いてあらすじは知ってる。あるいは映画で観たから読んだ気になっている場合もあります。 こうみると、あんまり変わらないなあと思ってしまいます。著者がいう
秋の夜な夜な、この本を読んでいると、 コオロギの風情ある鳴き声が、 いつしか悲痛な叫びに変化していくような不思議な感覚をおぼえました。 アミナッタ・フォルナのノンフィクション。 シエラレオネの真実――父の物語、私の物語 (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-7) 作者:アミナッタ・フォルナ亜紀書房Amazon The Devil That Danced on the Water: A Daughter's Quest (English Edition) 作者:Forna, AminattaGrove PressAmazon 原題は The devil that danced on the water : a daughter's quest (水の上で踊る悪霊)ということで、幻想的な印象を受けますが、本作は主にアミナッタ・フォルナの父の生涯と、自身の生い立ちを通してシエラレオネと
カズオ・イシグロのインタビュー集成 ”Conversations with Kazuo Ishiguro ”(2008 )を読みましたが、中でも唯一の日本人、大江健三郎との対談が極めて圧巻だったので、拙訳ですが紹介したいと思います。 といっても、対談が行われたのは1989年、今から32年も前のことです。 大江健三郎54才、カズオ・イシグロ35才。 各々がノーベル文学賞を受賞する前ですから、そう考えると、かなり刺激的ではないでしょうか。 お二人の思い描く未来が、過去になっているという、 まさに今『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(1985, SF映画 ) を見ているような、不思議な感覚になります。 まずはそれぞれの作家について簡単に紹介してから、本題に入ります。 (1989年当時) 大江健三郎(日本の小説家) 1935年、愛媛県生まれ。 東京大学で仏文学を学ぶ。独特の文体と想像力が評価され
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