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宇多田ヒカル『BADモード』の風通しの良さ 転回とも取れるクリエイティブ面での変化
2022年早々に届けられた宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|... 2022年早々に届けられた宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の主題歌としても話題を呼んだ「One Last Kiss」をはじめ、『初恋』(2018年)以降リリースしてきた粒ぞろいのシングル曲を余さず盛り込んだ1枚だ。そんな『BADモード』は、活動休止を経た2010年代後半の活動から緩やかに距離をとったようなたたずまいを持っている。 言葉やグルーヴに感じる『BADモード』での転回 たとえば『BADモード』は、『Fantôme』(2016年)以来取り組んできた「日本語で歌う」ことに区切りをつけるかのように英語と日本語が共存するバイリンガル・アルバムであるし、あるいは『初恋』で試みていた生演奏を通じた複雑でニュアンスに富むグルーヴの表現から一転した、打ち込みの比重を高めたエレクトロニックなアプローチに貫かれたアルバムでもある。クリエイティブな側面
2024/04/21 リンク